きまぐれ発言

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常態化した中国の官官接待

2013-03-19 12:01:00 | Weblog
常態化した中国の官官接待      (2013-03.19.)

新年になれば、毎年3兆円の公費が使われると言う「官官接待」に対して、習近平総書記は腐敗を徹底的に取り締まる姿勢を示すべく「反腐敗キャンペーン」に例年春節(旧正月)に行われる公費による豪華な宴会を取り締まる事を表明した。

その効果が上がったのか、例年より20%程度、少なくなった様だが、それは表向きの事だけで、今年は宴会の前倒しが行われ、時期をずらす事で、目につけられにくくしている。

北京、大衆紙の取材に寄れば、1月27日に広西チワン族自治区が全国人民代表大会の際に地元代表を受け入れる高級ホテル「北京広西大厦」で「会議」の名目で一足早い望年会、を行い1卓5000元(約7万5千円)の料理と別に、高級幹部用に1卓8千元(約12万円)の料理が用意され、1本3万円以上もする「マオタイ酒」、1箱2千円以上する高級たばこが提供されたと報道されている。また、今年は子供を使った贈収賄が利用され、子供への「お年玉」と称して4万元(60万円)以上が贈答されていると言う事である。

更に春節期間のリゾート地では軍用ナンバーを付けた高級外車が目撃され「公用車の私的利用ではないか」と槍玉に挙がっている。

習近平総書記は国民の不満を無視できなくなったわけだが、自身もファミリービジネスによる巨額の不正蓄財が疑われており、「反腐敗キャンペーン」徹底には早くも限界が見えて来ている。

中国の「官官接待」「賄賂」等々は前時代からの流れであり、新しく習近平政権に成ったからと言って、急に改革唱えても、腐敗官僚たちからすれば、にんまり笑って、相手にしない状況の様である。
(えびなたろう)


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