きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

旧態自民党への逆戻り内閣!

2008-12-04 12:34:27 | Weblog
旧態自民党への逆戻り内閣!       (008.12.04.)

政府が来年度予算の基本方針を閣議決定した。此れには、今まで財政再建のために概算要求基準(シーリング)と言うものを決めて、此れを「堅持する」と言ってきたものを少し緩めて「維持する」に緩和した。そしてその分、景気対策にお金を当てようという物で、党内の「財政再建派」と「景気浮揚のための需要追加政策派」の両方のご機嫌を損なわない様な、方向の定まらない、わけの解らない基本方針になってしまった。

問題なのは、シーリングを「堅持する」から「維持する」に変えた為、今まで族議員の主張が抑えられていた、道路建設、ダム建設、干拓事業、議員宿舎の建設等々のタガが緩み公共事業が大手を振って踊り出てきた事である。

折角無駄使いの防止のために凍結していた公共工事が全部復活する事は、今までの努力は何であったかが問われる事になる。将に官僚支配の政治が前面に出て来た体制になった事の現れである。

道路特定財源の一般財源化も最初首相が言っていた自治体が自由に使える「交付税」として1兆円を配布すると言っていたものが、道路族の猛反発に会い、道路建設に使う“ひも付き”財源「交付金」として出させることに変更させられている。

これも、「交付税」(自由に使える金)として自治体に渡すと、地方は借金に窮しているから他の目的に使われ道路に使わないからである。これでは何の為一般財源化としたのか、結局官僚になし崩しにされたのと同じである。

道路特定財源の一般財源化の問題は、福田総理が官僚の主張を押しのけて、唯一国民から好意を持たれた決断であった、 一時は少し支持率が上昇の原因にもなったのもこの決断があったからだ。しかし当事から実行段階ではまた官僚からなし崩しにされるのではないかとの心配はされていたものである。

今回の閣議決定を見て、やっぱり自民党は「族議員政党」と言われた政党で、その本性を麻生内閣でやっと明確に表明し、旧態の自民党に戻った事を示している。

「社会保障費」なんかは逆に増やすべき物で在りながら、財政削減のために減らしている。削減するのであれば、先ず第一に行うべきものは、「天下り」官僚を養っている特殊法人の廃止、自治体と同じ仕事を二重にやっている省庁の出先機関の廃止、等々で、これだけでも数兆円の財源が浮く目玉削減の項目である。

また、景気対策として投入すべきものは、医療や、介護等、社会保障基盤の整備等で、公共工事がしたければ、環境問題や公共施設の耐震工事をやれば、景気対策の有効な投資に繋がる、道路やダム等々は、業者や族議員達の利権を擁護する為の投資に他ならない。

野党の言う、官僚による政治体質からの脱却は最大の無駄の節減になる事で、この点には全く手を付けようともしない。
 
景気対策に対する投資には、後期高齢者制度の廃止、労働者の最低生活保障の充実、高速道路の無料化、子供手当ての充実、等々である。
麻生内閣は、「削減」するところと「投資」するところの考え方が全く異なっている。

アメリカもオバマ政権にチェンジし再生アメリカを目指している、日本も自民党政治からチェンジする事がこの国を救う事に繋がる、唯一の道ではないだろうか。
(えびなたろう)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿