きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

深刻な年末景気

2008-12-03 11:44:18 | Weblog
深刻な年末景気       (008.12.03.)

深刻な年末景気は全世界に広がっている。その象徴とも言える物が自動車産業だ、アメリカの大手自動車産業のビッグ3が危機的状態に陥っている事で、世界にその影響が及んでいる。

日本でも輸出のナンバー1は自動車産業であるが、国内販売でも11月の新車販売台数が前年同月比で27,3%減と言うことで4ヶ月連続減少している。

トヨタ自動車は、状況に応じて早期に手を打つ会社だから先ずは非正規社員の雇用削減に踏み切ったが、生産縮小による下請企業への仕事が減り、その影響が出始めている、自動車産業は多数の部品を使うから、下請企業の裾野は広範囲で、これから年末、年始に賭けて更に広がって行くものと思われる。来春までには、非正規社員の失業者は3万人にもなると予想されている。

日銀は企業の資金繰り支援のために銀行に対し、担保物権として格付けの低い社債やコマーシャルペーパーなども認める事にして、貸し出し余力を高める手を打つことを決めたが、肝心の政府の景気対策がさっぱり動きを見せていない。

大手百貨店の売上高も軒並み前年実績を下回り、消費者の購買意欲は冷え込んでいるようである。

麻生総理は、メルマガで、中小企業の資金繰りは1次補正予算で対処してあるから年末年始は金に窮する事はない、と現状の危機を全く感じていないようである。
期待していた2次補正予算審議も「年末に」が「年度末に」に摩り替えられてしまった。

今回、日銀の金融機関への対処は良いが、その先下請け企業への対処は、政府がやる事で、何もせず、口では「貸し渋りをするな」と言っているだけで、銀行の実態は、増資に動き貸し渋り姿勢を強化している。

麻生内閣にこのまま、政権を任せて大丈夫なのでしょうか、自民党内部で揉めているようだが、国民の不安はつのるばかりだ。
(えびなたろう)


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