きまぐれ発言

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水俣病慰霊式に首相参列

2010-05-02 13:46:41 | Weblog
水俣病慰霊式に首相参列        (010.05.02)

水俣病が公式に確認されてから54年目となる昨日、5月1日に熊本県水俣市の水俣病慰霊碑前で、犠牲者の慰霊式典が行われ、歴代首相としては鳩山総理が始めて首相として参列し、政府として被害拡大を防止できなかった責任を認め謝罪した。

水俣病と言えば、「公害の原点」と称され、新日本チッソ水俣工場がメチル水銀を含む排水を水俣湾に36年間流し続けていた為に汚染され、不知火海沿岸で魚介類を食べ続けていた人たちの間で、「奇妙な病気」と言う事で、事件が発生したのである。

原因に付いても、チッソの会社は会社の排水である事を否定し続け行政側もチッソの言い分を信頼していた、と言うのも水俣市はチッソの城下町で会社と一心胴体で発展してきたから、被害者である住民はむしろ被害を隠すようにし、外部に出れば水俣市の出身を隠すという悲しい状況におかれていたのである。
親類縁者の中にもチッソに関連する人が多く、会社を悪く言うと村八分にされると言う事で沈黙が強いられていたのである。

しかし被害の状態の拡大によって、表面化するに従い、やっと行政も1956年に公式に公害認定をせざるを得なくなったが、認定に当たっても中々厳しく未認定の人が多く訴訟問題が続いていたが、今年の3月未認定者の救済策が行われ、国賠訴訟を続けてきた水俣病不知火患者会(原告2500人)と熊本地裁で基本合意が成立したのである。

鳩山総理は慰霊式で「いのちを守るとの基本的な考えのもと被害者を迅速に、可能な限りすべて救済する」と強調した。

水銀に関する汚染については、国際的にも大きな問題として取り上げられ、日本における水俣の問題は、世界の教訓として発信する必要があり、鳩山総理も2013年ごろ国際的な水銀汚染防止条約会議を日本で行い「水俣条約」と言う名称を政府の方針として表明したいと言っている。

環境問題世界会議で、各国が推進する産業発展の裏側には、環境汚染の問題は必ず付いて回る物だけに、この分野における、水俣病関連問題は世界の人々に表明する重要な事例であります。
(えびなたろう)


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