きまぐれ発言

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ネットの連帯で成し遂げた「ホワイト革命」

2011-02-13 17:54:21 | Weblog
ネットの連帯で成し遂げた「ホワイト革命」     (011.02.13.)

アラブの中では最も親米的で、アメリカ一辺倒のムバラク政権も、30年も独裁政治を続け、貧困を顧みない住民からの積年の恨みは、怒りとなって爆発し、先日チュニジアで起こった、「ジャスミン革命」に刺激されたものである。

首都カイロのタハリール広場や、大統領宮殿前で、行われたデモは今までに無い大規模なもので、18日間も続きしかも、抗議行動は最後まで平和的なものであったと言う事です。

誰かが、先導するリーダーらしい人も居らず、何処からともなく集まってくる、人また人により、100万人規模に膨れ上がったデモは、インターネットや携帯電話で、情報を入手し、デモ参加者の中には、家族や、子供を連れて参加したと言う人も居る。今朝の新聞では、「指導者無き民衆革命」と言う見出しになっている。

あえて、指導者と言えば、インターネット検索最大手のグーグル社の幹部、ワエル・ゴニブ(30)さんが「英雄」扱いされている様だがそれも一時的な事で、結局は、数も質も、独裁政権の弾圧が使えない新しい形の民衆蜂起が、革命として姿を現したと言う事なのである。

チュニジア、エジプトと続いた、この様な「指導者無き革命」は、長期支配を続ける周辺国では、指導者は、脅威に感じているに違いない。

11日は金曜礼拝の日であり、多くの市民が詰め掛けたが、夜になって大統領辞任の情報が携帯電話で流され、受信した参加者達は、「辞任したぞ!」「ファラオ(エジプト王、独裁者)は倒された!」「今日を一生忘れないために家族で来た」等々を叫び、見知らぬ人でも、抱き合って大統領の辞任を喜び合ったと言うことです。

今回のエジプト革命は、怪我人を無償で治療した医師や看護師のボランティア、デモ参加者のために食べ物を差し入れる互助会の人達、デモの終わった翌日には掃除をかってでる人も居て、18日間の戦いで、大規模な流血もなく市民の多様な連帯で成し遂げられた“さわやか”な政変劇を、白色をイメージして「ホワイト革命」と欧米では呼び始めていると言う事です。

インタネットを使った今回のような、政変劇は、今後は新しいタイプの民衆の意思表示として登場して来る事は必須で、長期独裁政権には相当牽制される事と思われる。
(えびなたろう)


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