きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

土地への執着は田舎の人ほど強い

2011-04-30 08:05:45 | Weblog
土地への執着は田舎の人ほど強い      (2011.04.30.)

今回の大震災で、未曽有の津波に襲われ、先代から住んでいた土地や田畑が根こそぎ流されてしまった事は、将に考えても居なかった事である。中でも、村全体が役場ごと流され、住民台帳から、土地資産台帳に至るまで、すべてが無くなった村もあり、残された瓦礫の山を見て、何から手を付けて良いやら、途方に暮れている人も多い事と思われる。

更に、福島県では原子発電所が被害に合い、放射能漏れの事故で、20キロ圏外に立ち退きを強いられている住民にとっては、この世から追い出された難民生活を強制されている様なものである。

国内は、無論の事、外国からも、心温まる言葉や、支援の物資も届いてはいるが、被災者の今後について、思いを致すと、何かお役に立てる事をして上げたいという気持ちを全国民が持っている事と思う。

政府も、取りあえずは、衣・食・住に付いての当面の処置に動いたが、今後の生活基盤のためにも欠かせない、仕事の確保が何としても心配である。
岩手・宮城・福島の3件で、既に失業手当を受ける人は4万人強、手続き中の人は7万人以上で、昨年の2倍を超えて居る、と言う事です。

被災者の多くは、太平洋沿岸近くに住む住民が多く、農業や漁業を営んでいた人たちである。 したがって、求職を希望する人は持っている技能を生かした、職を求めている。
農林水産省や国土交通省も斡旋に乗り出していることから、求人については、幸い求職数を上回っているようだが、職場に寄っては、遠く土地を離れた、他府県への仕事が多く、土地を離れた所への仕事が、どうしても多くなる。

家族を引き連れて、住み慣れない他の地に転住する事にはどうしても抵抗を感じ、不安を感じる人が多いのも当然だ。

田舎の人ほど「土地への執着心が強い」と言うが、風光明媚なリヤスシキ海岸を持って、漁場に恵まれた、土地に暮らしてきた人にとっては、相当な決断が必要であると思います。殆どの人は、いくら津波にあっても、復旧後は、「やっぱり住み慣れた同じ所に、死ぬまで住みたい」と言っている。

都会のサラリーマンは転勤があれば、辞令一つで、何処へでも飛ばされるが、田舎に生まれ育った人達は、特に高齢者は、死ぬまで、土地を動きたくないと言うことは当然の気持ちではないでしょうか。
(えびなたろう)


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