きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

今年も「民衆運動」の年になるか!

2012-01-21 12:00:21 | Weblog
今年も「民衆運動」の年になるか!    (012.01.21.)

年が明けて、2012年になり今年はどの様な年になるかが、毎年正月のたびに語られる。しかし、今年も世界の経済情勢が混沌としていて、あのリーマンショック以来各地に広がりを見せ、ユーロ圏の混乱から、G20各国へも影響しつつある。また、昨年は中東地区で、独裁国家の住民たちが、押し付けられた貧困に耐えられず、デモ行動を引き起こし、チュニジアから始まった市民の蜂起はエジプト・イエメン・ヨルダン・イラン・リビア・バーレーンと繋がり、遂にはリビアのカダフィー体制まで崩壊する所まで行き着いています。

これ等の動きはIT技術の発展と共に個々の市民が「フェースブック」を使って連絡を取り、明確な首謀者も居ない中で、民衆の行動が一国の独裁者を転覆させる行動にまで発展している。

私は、最近の動きの中で、最も注目しているのは、ニューヨークで起きた貧困層のデモ行進である。このデモの対象は、独裁政権ではありません、プラッカードに書かれているのは「銀行」が対象になって居る。そして「ウオール街を占領せよ」と言うプラッカードである。

昔では考えられないデモ行進である、その内容は、「銀行は中小企業や、消費者に向けての金は貸し渋り国の債券には幾らでも金をだす」と言うもので、政府の景気対策は銀行に向けて金を投入しているだけである」と言っている。

確かに、金融証券が不良債権化する事で、お金が出回らない対策として、多額の資金を政府は投入するがそれが再び金融証券の取引市場で使われている、そして、金融証券の取引マンは再び億単位の報酬を得ていると言われている。

景気対策の政府資金は、銀行を喜ばすだけで、消費者には回ってこない状況を言っている。
この傾向は、新自由主義時代の悪い特徴で、金融証券の価値評価の変動を利用して、取引マンは、短時間で、億単位の利益を得、数十億、数百億単位の資金をもてあそんでいる。

投資によって、物が作られ、それを売る事によって利益を得、再び物づくりに投資されると言う生産・再生産と言う回転は、現代では“あほらしい”と言う評価に向いている事が、国民生活を圧迫し、消費の減退につながり、労働者の失業率を増大させているのである。

これに対抗する国民運動が今年のテーマになるのではないかと予想されます。 それが起るとすれば中国からか、欧州からか、韓国からか、日本はまだその元気も持ち合わせて居ないのではないでしょうか。
(えびなたろう)