きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

1050兆円の赤字国債は日本の危機

2012-01-29 11:51:47 | Weblog
1050兆円の赤字国債は日本の危機    (012.01.29.)

EUでのギリシャの危機はギリシャの国債が債務不履行の恐れがあるとして、信用度が低下し、国債の格付けは“C2”と言う格付けになった。“C2”と言う格付けは「ジャンク債」(ジャンク・ボンド)と呼ばれる物で、ジャンクとは「ごみ」とか「くず」と言う意味で紙屑同様の価値の無い国債だと言う事である。

国債とは、国の借金で、本来国は金を借りると言う行為は遣らないのが普通である、国民へのサービスも税金の範囲内で行って居れば借金する必要もないわけで、必要があれば、その分、特別税とかで、取れば良い事である。

民間企業が借金するのは企業の投資資金として借りるもので、企業活動の中で、利益を出して、その利益から返済する事を常とするからである。

国の遣る仕事は、利益を得る事ではありません、また国家とは税金を取っておいて、利益を得るような事を遣ってはいけない事なのです。しかしながら、景気が悪く税収が少なくなったりすると、その短期間だけ国債を発行して借金する事がありますが、その返済は、早期に、税金から以外にはありませんから、税金から返済して、常にプラス・マイナス、ゼロにしておく事が必要であります。

所が日本の借金は1050兆円(国債の発行額)でこの金額は年間税収の23倍(23年分)であります。この膨大な借金は誰が、何時から作ったものでしょうか。(自民・公明の強い反省事項でもある。)

ある政治家に言わせると、「日本の国債は、国民の貯金から出しているから、ギリシャとは違うんだ」と言っている人が居ます。確かにギリシャは他国が買ってくれているから、それだけに金額的には日本より遥かに少ないが、国際的な大混乱になって居る。日本は国内的に納めているから、他国には影響しないが近い将来的には国民に降りかかる大災害になる事は間違い有りません。そして、その兆候が既に現れ始めているのです。

国民の貯金の殆どは国の銀行に預けています。日本の国債はその94%が日本の銀行が買って持っています。と言う事は国民の貯金を殆ど国が借金して、無駄使いを含めて色んな使い方をしているのです。

此の事を国債通貨基金などの国際機関が心配し、いまのままでは数年しか持たない事を警告しています。そして昨年度遂に日本の銀行の貸出金額が、企業に投資する金額より、国債購入金額の方が多くなったことを、三菱銀行が警告している。

この時点で、既に銀行は、銀行本来の仕事をせず、国の国債引き受け機関になって居ます。

1050兆円が国の国債に使われるのではなく、国内企業に投資として使われておれば、今ある日本企業は潤沢な資金のなかで、利益も挙げ、国の税収も今の倍以上の収入があり、失業者もなく、税金も少なく、国民も潤った生活に浸って居た事だと思います。

東日本大震災も、もっと即座に対処できたでしょう。また、タイの洪水に対しても素早い対応が出来たことでしょう。

しかし、1050兆円の財政赤字、ほっとくわけには行かない国家の緊急事態です。政党が自党の党利党略を言っている場合ではありません。国を挙げて、国家的危機を認識し、国会議員をはじめ、官僚も、国民も、夫々が身を削り、耐乏生活を覚悟する事が大事な時なのではないでしょうか。
(えびなたろう)