きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

いよいよ国会が始まる

2012-01-24 11:46:54 | Weblog
いよいよ国会が始まる    (012.01.24.)

いよいよ今日から国会が始まる。我が国経済の基盤を支える消費税増税の問題を議論する国会であるが、今朝の新聞にも増田寛也元総務相の記事にもあるように、「『増税は景気に悪影響を与える』とか『増税するなら更なる歳出削減が必要』との意見は尤もだが増税しない理屈にはならない」と言っている。そして、「早く財政健全化の方向性を示して遣る事を遣るべきだ」と言っている。

全くその通りである。避けて通れない増税問題は、先ず前提条件であって、同時に各種給付の合理化・効率化や、国会議員の定数削減、や歳費の引き下げ、更に公務員の給与も引き下げなくてはならないと言う事は国家窮状打開の為に全国民が強く要望している所である。

国の財政予算が、収入額以上の借金を国債発行で賄うと言う事は、年々借金が増える事で、もはやその借金が1000兆円(税収の20年分以上の金額)に及んでいる。此のまま行けば更に借金が増える一方で、国際的にも「日本は危険状態にありますよ」と言う警告を受けている。だから日本の国債の格付けは下げられたのである。

今日から始まる国会は、如何にして、国も地方も税金の無駄を排し、不公正による格差の是正を行い得るかの討議が必要で、その論議を堂々と各政党が論議を戦わせることが求められる国会である。しかしながら、開会国会を前にして、野党の対応は、「消費税の増税は選挙に不利だ」と言う意見が多く、民主党の与党内部でも、小沢派の議員は何よりも選挙の事が心配で、増税反対意見に徹している様である。

また、自民党の谷垣総裁は、過去に自民党として、10%の消費税増税と議員定数の削減案を提示し、その意見に同じことを言っている、今回の政府案に今度は反対している。その理由は、同じ事でも今は政府案に反対し、政府を行き詰まらせ解散に追い込み、再び自民党の政権奪取を目論んでいる。

そして、同じ事でも自民党の手でやりたいとの意見で、今国会は兎も角反対し、政権を追い込み、解散させることが第1で、国家の危機を顧みない自党の為の行動を優先する行動に徹している。此れには、自民党の中でも相当な批判があり、谷垣氏も総裁としての資質を問われ、自党内の孤立化に焦りを感じているのではないでしょうか。

国家が一丸となって国難に向かわねばならない時に、党利党略優先の行動は、国家の現状を認識しない、真面な政治家とは思えない事で、これは自民党には過去、半世紀以上の政権与党時代の反省がまだ十分になされて居ないからの行動ではないでしょうか。
(えびなたろう)