きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

一国では対処できない国際的危機

2012-01-10 09:39:48 | Weblog
一国では対処できない国際的危機      (2011.01.10.)

開けましておめでとうございます。今年も年頭に当たって一年の計を立てる必要に迫られてはいるが、昨年3月に起きた大震災が、想定外の諸問題を引き起こし、それを引きずっての年明けを迎え、遣らねばならない事ばかりではあるが、その期待に反して今年も各党が与党に対して対決姿勢をあらわにしている所を見れば、またまた、波乱の多い年となる事を覚悟しなくてはならないと思う。

また、国際的には、指導者の交代の多い年で、アメリカ・ロシアは大統領選挙で、中国は共産党書記長が習近平氏に交代する。お隣の韓国も再選が禁じられている国だから、当然李明博大統領の後任に誰かが出てくることになるが、夫々に大きく複雑な国内問題を抱え、どの様な対応が示されるかが、注目を集める所である。

そこへ持ってきて最近はインターネット技術の発展により、情報の伝播が瞬時にして世界中を駆け回り、しかも、ユーチューブによる映像までが送られるようになったことで、国境を越えて状況の真相が世界に伝わり、国によっては、都合の悪い情報の隠蔽が出来にくく筒抜けで伝わる。

また、国民の苦情や不満に付いても、自由な書き込みが世界中に伝わり、昨年中東地域での民衆による革命騒動は、「フェース・ブック」による、デモ計画が誰の指導者も居なくても行動が起こされ、民衆を苦しめてきた独裁政権が次々と崩壊した事が将に時代の変化を象徴する出来事として、明らかに示されている。そして、国民の多くが、人間としての幸福を求め、言論の自由・人種、宗教、貧困に付いて差別のない、戦争や暴力を嫌う世の中を希求している事が、明らかになって来ている。

従って、今年は各国の指導者が、この様な価値観の変化をくみ取り、今迄の様な、単に武力に頼り、財政圧力や権威圧力を脅しに使った行動は通用しなくなってきた事を悟り知ることが大切である。
今日の国際社会における諸問題は、単に一国だけの問題で解決するものでは無く瞬時に他国に波及する事を思えば、国際協調の精神を基調にして、良く話し合う事が必要である。

ギリシャ経済の問題にしてもイタリア経済の問題にしても、欧州各国は無論、惹いては世界各国に何らかの影響を及ぼす問題であります。アジアに於いても南沙諸島問題があるが、中国は当事国間で解決しようとしているが、小国を相手の交渉では大国有利は論を待たない。
従って、ASEAN諸国連合の問題として、解決する事にしている。

北朝鮮問題にしても少なくとも6カ国協議に応じ、6カ国が協調して行ける姿になれば、北朝鮮への支援は各国が提供するでしょう。強がりを言っている北朝鮮も、このまま行けば究極の状態に至る事になるのは分かっているので、その時を待つことになるでしょうけど。
(えびなたろう)