きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

リビアの内戦 

2011-02-22 11:07:59 | Weblog
リビアの内戦       (011.02.22.)

中東の中では、最も抑止力の強いと注目されている、「カダフィ大佐」が支配するリビアは、今回のデモ騒動で、相当な被害が起こるのではないかと思われたが、その通りの大混乱の様相を呈している。

カダフィ大佐の次男で、息子の中では、一番知的な、改革派と見なされていた息子(セイフ・アルイスラム氏)が、さすが、父親のDNAを受け継いでいるのか、デモ鎮圧に対して、徹底攻撃を宣言し、首都トリポリに飛び火した民衆の抗議行動には、軍用機が使われ、実弾が発射さあれたとの事である。

そのために、住民の騒動は、更にエスカレートし、ベンガジから波及した反政府デモは東部の複数の街まで波及し、リビアの油田の一つでは、労働者がストライキで、生産をストップ、また政府内部でも、反政府に寝返りするなど、軍や有力部族が反旗を翻していると言う。

カダフィ大佐は41年前、力によって、国を掌握し、今日まで、独裁政権を続けて来たが、もはや、その当時と違い、力による制圧は成功しない事を悟るべきである。

それでも、なおセイフ氏は、21日未明テレビ演説で「従わないならば、決戦を繰り返す」と宣言し最悪の状態になっている。

此れには、欧米諸国も反発を示しており、体制の流れは、カダフィ大佐の辞任がなければ治まる事はない状態である。

今後どの様な形で、治まるのか、目下の所見通しは付かないが、中東全域に伝播した改革の波は、独裁支配から、民主主義への移行過程と、大きな変革の前兆と見て良いのではないでしょうか。

中国に於いても、相当大きな影響を及ぼす事が予想されます。来年には、胡錦濤体制から、習近平体制に変わることが決まっているが、何かが起こる予兆を感じざるを得ない状態だ。
(えびなたろう)