きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

日本の大相撲、当分自粛の決断!

2011-02-07 11:02:36 | Weblog
日本の大相撲、当分自粛の決断!      (011.02.07.)

八百長問題に付いては、なかなか真相が決定付けられない問題だけに、以前からその疑惑は、「あったのか」「無かったのか」が不明確のままに過ごされてきた。

今回は、力士が日常使っていた、携帯電話を参考資料として集められ、其の中のメールでのやり取りまで、克明に調査した結果、八百長相撲と見られる生々しい会話の一部まで、調査された事で判明した。

この様な事は、昔は、判明できない事であるが、現代のIT技術の世界では、メールも、デジタル信号で、羅列されたメールは、そう簡単には消えず、信号の配列が残っている限り、精査すれば全部明らかに読む事が出来るのである。

この様な事は、今までの人間社会では、「遣った」「やらない」と言うような水掛け論で、どちらかの言を信用する以外に結論が出せなかったが、両者とも言い張れば結局は真実は分からないと言う事になる、これが「水掛け論」と言われている所以である。

300年続いている、相撲の世界で、八百長が「あったか」「なかったか」は、噂があっても結果は水掛け論に終わり、議論する事、事態が、「無意味である」と言う事になっている。

今回の問題は、メールのやり取りの中で、生々しい言葉のやり取りがあり、その相撲の実況映像を重ねて見た上で、証拠にあげられている事は、うごかし難い真相を突き付けられた問題で、協会としても、力士間の力の勝負を売り物にする、相撲と言う競技で、八百長があったという事は、観客に対する裏切り行為で、相撲興行に対する重大問題と受け止めている。

放駒理事長は、緊急理事会後の記者会見で、八百長実態を認め、春場所の中止は無論、実態の究明を行い、処分を下すまでは本場所は、行なわないと言う、強い決意が示されたのである。

従って、巡業に付いても全国30箇所で、年間を通じた計画が中止になると言うことであり、地方で興行する本場所でない相撲は、通常、春は関西、中部、関東。夏は東北、北海道。秋は東海、関西、中国、九州。冬は、九州で開催が予定されているのである。
これ等の興行収入にも3億近い物が見込まれているが、その賠償についても対応する事も考えているようで、並々ならぬ決意の程が窺われる。

地方での国民の声は、「残念です!」と言う声に「仕方が無い」と言う諦めも混じり、観客に此れほどの「失望感」を与えた事は、重大な問題ではあるが、それだけに協会としても一日も早く、実態究明と、納得の行く対処を行う事で、新たな相撲協会の体質でスタートして欲しいと思います。
(えびなたろう)