きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

銀行の貸し渋りの横行

2008-12-24 13:59:26 | Weblog
銀行の貸し渋りの横行        (008.12.24.)

今回の金融危機で、最も困っているのは中小企業である。その点民主党も中小企業に対する融資に付いては麻生総理に早く対策をするように進めているが。麻生総理は、兎も角民主党の言う事には耳を貸さず、1次補正予算で年末は大丈夫だと受け付けようとしなかった。

しかし巷では、貸し付ける銀行が、なかなか融資してくれず、不平不満が出ているようである。

断られる一番多いのは、「新規融資が拒否された」と言うことで、その理由は信用保証協会の保障が付かない、と言う理由である。

銀行は貸し出しに際して、直接融資をする「プロパー融資」と保証協会を通しての「マル保融資」の二通りがある。専らマル保融資を進めて来ている。

以前は信用保証協会の融資の割合が100%であったものが、最近協会80%、銀行20%に変更になったことから、協会の審査が厳しくなって来ている、それが貸し出しに対する大きな抵抗になっている様である。

銀行側も不況時のリスクを防止する為、出来るだけ公的機関である保障協会に振り向けようとしている。むしろ此れを利用して、経営不振の過去に行なった融資を、そくり保証付融資に振り返るなどして、実質「焦げ付き融資を公的融資に肩代わり」させているケースもあるようだ。

此れでは、結果的に、中小企業の支援ではなく、銀行のリスク支援に肩代わりしているような物である。

此の辺は、来年の2次補正予算で、中小企業の融資支援対策として、与野党の激論になるところになると思われる。

それでなくても、新東京銀行や農林中金への融資の問題は、国民や、中小企業の為と言うよりも銀行に対する支援融資であるから、野党が反対するのも当然である。

特に東京銀行の場合は、買い付けに際して、多分に都議会議員の口利きに寄るものが多く、銀行救済の貸付で、此れに国民の税金が使われる様なことは絶対に許せないことではないでしょうか。
(えびなたろう)