きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

首相は族議員の操り人形

2008-12-12 12:28:23 | Weblog
首相は族議員の操り人形        (008.12.12.)

中川財務大臣と、舛添厚生大臣との話し合いで、09年度の社会保障財源の自然増が8700億円増加の見込みに対し2200億円の削減する目標を掲げたが、舛添大臣からタバコの増税により少しでも、削減目標を圧縮する様強い要望が示された。

しかし、タバコ税に付いては、これまた、タバコに関する族議員が居て、税制調査会の中でも財務省畑のボスたちの意向によって、大勢が決まってしまうと言う傾向が永年自民党の中に体質的な非公式組織があるようである。

11日に行なわれた、税制調査会では会議の結果タバコ税の引き上げは見送る方針が決められた。
自民党税制調査会顧問の町村信孝・前官房長官は記者団に「タバコの増税は見送る」と断言している。此れによって、麻生総理と言えども税調の意向に反して増税を支持することは出来ないと言う、一般国民には理解できない流れになっている様である。

理由は、「タバコ税を増税しても税収が確実に増える保証がない」と言う物であるが、本音は目先の選挙を控えて、葉タバコ農家や、2700万人と言う愛煙家の反発を回避する意向があると言われている。

日本のタバコの価格は、欧米に比べて価格が半額で安く、健康被害の見地から、タバコの増税は、国策として考えた方が良いのではないかと思われている。

愛煙家には申し訳ないが、タバコによる健康被害もまた相当にある事を理解してもらえば、国の社会保障費財源に大きな貢献を得ことが出来るのである。

この様に見てくれば、今の政権与党のやっている事は、「国民のため」と言うより「自己保身のため」「族議員の権益保持のため」と言う色彩が強く、道路特定財源の一般化にしても、結局は、道路族の権益を守る為に「交付金」と言う形で道路に限った使途に限定されている、此れでは、何の為の一般財源化か、完全になし崩しにされている。

自民党が、「族議員政党だ」と言われる由縁はここにあるので、永年政権与党としてやって来た、「凝り固まった“垢”」である。
この垢が「マンネリ化」「無作為」「無駄使い」「改ざん」「偽装」「完成談合」「天下り」
等々で、税金の有効活用が出来ていないのである。そしてそれが財政難を引き起こしている元凶である事を、政権与党に居る人は気が付かない顔をしてぬるま湯に浸かっているのである。

社会保障の財源は先ず、国の国民に対する基本的な必要財源であります。
首相の意向も無視され、党内族議員の意向で決まるこの国の政治は、根底から腐敗しているので、誰が首相になっても、今の自民党では出来ないと言うことを証明している。
(えびなたろう)