きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

基礎年金負担が二転三転

2008-12-06 10:33:38 | Weblog
基礎年金負担が二転三転        (008.12.06.)

基礎年金の国庫負担の増額は2004年の年金改革で決められた事で、遅くとも来年の4月から実施する事が約束されている。そしてそれに対する財源は3兆円から2.5兆円が必要と言われている。

麻生総理は、総理就任時「約束ですから」と4月からの増額を明言していたが、今週になって「来年度中に対応できれば良いのでは」と来年度中にと言う感覚で遅らせる姿勢を見せた。

ところが、昨日の国会で民主党の菅直人氏の質問の中で、追求されると「4月にやらないと言ったことは無い」。と答弁し1日で前言を翻した。

麻生総理は、財源の無い中で、選挙を控えた人気取りのバラマキ景気対策もやらねばならぬとの気持ちもあり、年金財源を少しでも遅らせれば、それだけ国庫の負担も少なくて済むとの単純な思いから口走ったのかもしれないが、野党から突付かれれば、再び思いが元に戻ると言う、場当たり的な逃げ口上に終始している。

基礎年金の問題は、国民生活の基本的重大関心事で、財源不足は、即支給金額の低下に繋がる重大問題である。
只でさえ「年金の改ざん問題」が国民に大きな不安を与えているのに、総理は口先だけの無関心な事項の一つぐらいにしか受け取っていない様だ。
麻生さんには、年金なんか「俺には関係ねえ!」と言うことでしょう。

もはや麻生内閣の行政能力は、政権与党内部でも混乱状態を呈している様であるから、末期症状に陥って居る。

道路特定財源の一般財源化も地方へ交付する金は「交付税」で出すのではなく、「交付金」と言うひも付きの予算として出すことに決まったことは、国民に約束した、「一般財源化」ではなく、完全に道路族と官僚に骨抜きにされた事で。最悪の状態に成っている。

定額交付金も明らかなバラマキで世論調査では、その様な金があれば社会保障費や年金負担に回した方が良いとの答えだ。

年末に向けての失業者の益々の増加等々、何の政策も出来ないで居る政府。

此れでいて、革命が起こらない日本は、他国の人から見て、不思議に思うのではないでしょうか。
(えびなたろう)