きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

民意の象徴、山口補欠選挙

2008-04-28 11:20:10 | Weblog
民意の象徴、山口補欠選挙      (008.04.28.)

山口2区の衆議院補欠選挙が福田政権に対する民意を左右する選挙だと位置付け、与野党組織を挙げて戦ったが、結果は、野党側の勝利に終わった。

負けた方は、「高が一地方選挙が国政代表するような物ではない」と言うのが常であるが、今回の選挙は、「後期高齢者医療問題」や「租税特別措置法改正案の再可決問題」を目の前にして、両者賛否を争う選挙となった為に国民の関心も深いものがあった。

下馬評では、山口と言う地域の特性も含めて政権与党側が有利であるとの事で、あったが、結果から見て明らかに与党の敗北、野党の勝利の投票結果に現れた事は、福田政権にとって、民意ははっきりと「ノー」を突きつけたものと見るべきである。

特に、「後期高齢者医療問題」は選挙を前にして実施が発表され、高齢者からの猛烈な苦情を背にしながらの選挙であったから、与党幹部はタイミングの悪さと説明の不足を口にしていたが、国民の実感はタイミングや、説明の問題よりも制度そのものに対する政府の考え方に不満の根源があるのだ。
名は体を現すというが「後期高齢者」とは、末期の高齢者と言うことで、医療費は高額に掛かるし、稼ぐ力は全くないし、放って置けない手間は掛かるし、と国家に取ってのお荷物世代と言うことである。従って現役世代とは切り離した別にした制度の医療制度にしようと言うものだから、将に「姨捨山」扱いである。

福田さんは、「若い人たちが、頑張って支えているのだから、年寄りも少しぐらいは負担してくれても好いのではないの」と言っている。
この考え方の根本的間違いは、若い世代は、「働いて稼いでいる世代だ」、後期高齢者は「収入ゼロの世代」だ、この違いはゼロからは多少たりとも負担するお金が無いと言うことで「その分何処かで余計に稼ぐ」と言う事も出来ない世代なのです。

高齢者でも恵まれている人は、働かなくても他に収入の道がある人は良いが、無い人は頂く年金が唯一の生活費なのです、だからそこから引かれる保険料は些少でも身を切られる思いなのです。其れが総理には解らないから、老人は苛立っているのです。
しかも年金から天引きされるのだから、問答無用と言う事でしょう。

租税特措法もガソリン再値上げにしようとすることは、あれだけ国土交通省の使途に無駄使いが放置された状態を目の前にして、何の改善もしようともせず族議員の言う事に従って折角廃止出来た税率を再値上げする事に国民は「ノー」と言っているのです。

山口の選挙結果は、民意を表明しているのです、それでも強引に逆行する事は、独裁国家北朝鮮の遣る事では無いでしょうか。
(えびなたろう)