きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

クラスター爆弾の禁止を

2008-04-16 11:26:55 | Weblog
クラスター爆弾の禁止を      (008.04.16.)

クラスター爆弾と言えば一個の爆弾に200個以上の子爆弾を抱え、広い範囲に飛散する為に地上に与える殺傷能力は甚大であるが、恐ろしいのは、不発になった多数の子爆弾がそのまま存在していて戦争が終わった現在でも、知らずに遊んでいた子供達が触れることで爆発し大きな被害を出している。

この事は、対人地雷と同じ様な被害のある非人道的兵器だとして1996年国連人権委員会に於いて使用禁止の対象に掲げられている。

今回その被害に遭われ、両手足の無い、セルビアのブラニスラン・カペタノビッチ(42)さんが日本を訪れ自らの体験談と共に、クラスター爆弾の恐ろしさを紹介し、爆弾禁止の条約を作る運動の為に日本各地を回られて居る。

この様な残虐性の強い、核兵器や劣化ウランと並ぶ非人道的兵器は国際赤十字に置いても禁止を要求しているのだから、武力行使を否定している日本に於いては当然禁止の立場を表明するべき物ではないでしょうか。

然るに日本は、「対人地雷の規制外」だと言う事で政府見解を閣議決定している。そして航空自衛隊では、クラスター爆弾を総額148億円分を購入し現在も保有している。
石破防衛大臣は記者会見にも「不発弾被害をなくす対応は必要だが、国益を守る安全保障の為には必要」と言っている。

クラスター爆弾ではミサイイル防衛にはならない兵器です。地上戦で使う人や車を殺傷する兵器です。日本にはこの様な兵器は必要ない筈です。
日本こそがこのような兵器の禁止を先頭に立って唱える事こそが国際社会から期待される事だと思うのに禁止には反対している。

此れも、アメリカがアフガニスタンやイラク戦争で大量に使用していることに同調する態度としか考えられない所である。

日本が、真の平和国家としての態度を示せないで居る事が、世界から疑われているのもで、カタノピッチさんがわざわざ日本にこられたのも、政府は兎も角、日本の国民にクラスター爆弾の悲惨さを訴え、子供や戦争に関係の無い住民に今なお被害を与えている兵器の禁止に苛立ちをもって訴えに来ていることを、もう一度良く考えなくてはならないのではないでしょうか。
(えびなたろう)