NAO日和

ピアノ講師NAOの日々感じた事を本音でトーク♪
コーギー・B'z・グルメ話あり
映画の点数は自分の満足度で評価

「アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン」

2009年06月13日 | あ~か行の映画

~男たちの運命は、美しく、そして切ない・・・・~

行く予定ではなかったのですが、ひょんなことで観ることに・・・。

2009年 フランス  ギャガ・コミュニケーションズ配給  (09.6.6公開)
監督・脚本:トラン・アン・ユン
製作:    フェルナンド・サリシン、ジョン・カゼ、ジャン=ピエール・マノワ
音楽:        レディオヘッド、グスターボ・サンタオラヤ
上映時間: 1時間54分    PG-12作品
出演:   ジョシュ・ハートネット・・・・・・・・・クライン(殺人を犯した元刑事)
       木村拓哉・・・・・・・・・・・・・・・・・・シタオ(傷を癒す能力を持つ男)
       イ・ビョンホン・・・・・・・・・・・・・・・ス・ドンポ (マフィアのボス)
        トラン・ヌー・イェン・ケー ・・・・・リリ (ドンポの恋人)
        ショーン・ユー ・・・・・・・・・・・・・メン・ジー (香港警察の刑事)
        イライアス・コティーズ・・・・・・・・ハッシュフォード (連続猟奇殺人者)

<見どころ>
ベトナムを舞台に映画を撮り続けてきた「青いパパイヤの香り」「夏至」の
トラン・アン・ユン監督が、キリストの受難をモチーフに国際色豊かなキャストで描く
観念的なミステリー・ドラマ。
主演は「ラッキーナンバー7」「ブラック・ダリア」のジョシュ・ハートネット。
共演に木村拓哉、イ・ビョンホン、トラン・ヌー・イェン・ケー。
(映画データベースより)

<あらすじ>
2年前の連続殺人事件で、トラウマを抱えた元刑事の私立探偵
クライン(ジョシュ・ハートネット)は、ある時、富豪の男から失踪した
息子シタオ(木村拓哉)捜索の依頼を受ける。シタオの足どりを追ってLAから
フィリピンに飛び、さらに香港へと辿り着く。
一方、マフィアのボス、ス・ドンポ(イ・ビョンホン)もまた、連れ去られた最愛の女
リリと一緒にいるという男、シタオを血眼になって捜していた。


<感想>
監督は、ベトナム人のトラン・アン・ユン。
この方、来年映画化される村上春樹原作「ノルウェイの森」の監督もされるんですよね。
そういう意味では、ちょいと注目の監督さん。

で、ジョシュ、キムタク、ビョンホン、とイケメンが3人もそろえば女性は
たまりませんよね。案の定、映画館ほぼ100%女性でした。
ですが、映画の中味は、女性に不向きなスリラーサスペンス。
予告編を観ていたので、そこのところはある程度覚悟して行ったのですが
予想を上回るエグさグロさで、「ウェッ」と来たのが、正直な感想。。。

予告をざっと見ると、行方不明の青年:シタオをめぐるダークなお話ですが
のっけのシーンで、「イエスの受難」っていうセリフが出た時点で
「あ~宗教がカギとなる映画かい」と感じてしまいました。
そうなると、映画のポスターがなんで十字架のデザインなのかが理解できます。
 
主人公は、ジョシュ演じるクライン。
彼は過去の連続殺人事件をめぐって、殺人犯を殺害してしまったという
苦悩を抱えたまま生きています。

で、ビョンホン演じるドンポは、「死」を恐れながら生きているマフィアのボス。
 
死を恐れるあまりに、かなりというか、相当残虐なこと相手にするんですけどね。
でもって、恋人には溺愛。

そして、キムタク演じるシタオは、他人の痛みを自分の体に移す能力をもつ・・・
とまぁキリストのような役。(だから重要なのよね)

そんなキリストのような役だから、クラインもドンポも「苦悩」「恐れ」「罪」などを
抱えている理由で、どこかでシタオによって「救済」されると思って観ていたが、
結局だれも救われない。
っていうか、「共演」とうたっていたわりには、一緒のシーンって
ほんの数カット程度だったような気がします。。。。
3人が一緒の場面なんて、ひとっつもなかったですしね。

結局、最後の方で、「痛み」=「キリストの受難」っていうのを言いたかったのだろうと
いうのが、わかるシーンがあって、そこでなんとなく理解は出来たが
全体を見てみると、なんだかどこか現実感がなくってどうもしっくりこない。
ストーリーを理解する、というより感覚で感じるという作品のようにも感じます。

「痛み」がキーワードとあって、かなりキツイシーンが出てきます。
血がドバドバ出てくるものは、苦手なNAOさんには、厳しかったですね。
 
それでも耐えて観てましたが、一番目をそむけてしまったのが↑のシーン。
ドンポが制裁を加えるシーン。
ビョンホンの肉体美を観るにはいいですが、あのシーンはわたしゃ駄目でしたね。

映像美で定評がある監督だけに、シーンの一こま一こまは美しかったです。
ドンポとリリのベッドシーンなんか、色彩のあでやかさに釘付けとなりましたもん。

宗教観から考えると、万人に受ける作品ではないですね。
感性で感じる映画のような気がします。感性の合わない人は全く駄目です。
そもそも、この作品をこんなビッグスターでやる必要があったのか?
とさえ思います。スターが出てたから観にったけど、そうでなかったら観ませんね。

イケメンが出てる~なんてウキウキ気分で行ったら痛い目みる・・・
覚悟して?観にって下さい。

点数:5点 (10点満点)


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6 コメント

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雨と共に来る? (まにょ)
2009-06-13 18:46:02
(-.-;)うーん
やはりそうですか...

結構話題になってましたが宗教的要素となると、やはり観る側の理解度でかなり評価が左右されますよね

私はまず木村拓哉演じるシタオ(って、何人だったんですか?日本人?)が他人の傷を癒す能力
という部分で
(-.-;)う~ん...
そっち系の話しなの?
と思って興味があまりなかったのですが
とくダネの小倉さんがかなり面白いと言ってたから最近少し期待はしてたんですが...

宗教的要素は別に嫌いじゃないんですけどね

そっかぁ...

あ、タイトルの意味は何かあるんですか?
木村拓哉が
『タイトルにRainと入ってるのに雨のシーンは1度しかない』と言ってたのが気になったんですが...
返信する
まにょさんへ (NAO)
2009-06-13 22:58:24
これは賛否真っ二つに割れる作品だと感じました。
そもそもシタオが何人かが不明。
父親が息子の捜査をクラインに依頼するのですが
顔が出てこないし。
大企業の社長の息子っていう設定しかわかりません。
そもそも、登場人物の人物像にまつわる背景が
ぼやっとしているから、その人物にどれもこれも
共感できないんですよ。

>タイトルにRainと入ってるのに雨のシーンは1度しかない

シタオが出てるシーンでは、雨は1回ぐらいだったと思います。
雨ではありませんが、水を使うシーンは、ちょくちょくありました。
返信する
なるへそ~ (めるめる)
2009-06-14 22:04:13
イケメンやぁ~って喜んで観る映画じゃないのね
共演なのに、てんでバラバラの撮影。しかも宗教色が強いとあっちゃあ、私はパスかな、レンタルを待つとするわ

某TV局の予告では、綺麗な映画だなぁって、それは間違いないのね。
話題性先行って感じかな。
返信する
めるめるさんへ (NAO)
2009-06-14 23:50:15
はい、冒頭からそんな気分、ぶっ飛んでしまいます。^^;
みなさん、それぞれ体張ったいい演技されてたんですけどね~。

映像の面は、良かったです♪
それだけかな~プラス面は。
返信する
Unknown (Any)
2009-06-15 14:04:06
NAOさん、こんにちは~♪
昨日のドリカム最高でした!
記事をアップしたら改めてうかがいますね^^

さて本作ですが、いやぁ~ダメでした。
観ながら拒絶反応が・・・
我慢して観た映画は「2046」以来かな。^^;
「ノルウェイの森」はどんなことになってしまうのでしょう(心配)
余談ですが、ドンポ溺愛のリリは監督の奥さんなんですね~
なんかイ・ビョンホンと顔が似てたような(笑)

返信する
Anyさんへ (NAO)
2009-06-16 00:17:05
こんにちは~Anyさん♪
ドリカム、行かれたんですね!
楽しいライブだったでしょう~^^
また、ライブレポ楽しみにしていますね!!

で、映画は、やはりAnyさんもダメでしたか・・。^^;
なんだかな~人物の背景が浅すぎて
いまいちしっくりこないんですよね。
それと、グロキモシーンはやっぱ拒否反応が出てしまいました。
「ノルウェイの森」・・・私も心配です。
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