NAO日和

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<8月の鑑賞予定映画>

「ブルーピリオド」「ボレロ 永遠の旋律 」「ラストマイル」

「沈黙−サイレンス−」

2017年01月28日 | 洋画

~なぜ弱きわれらが苦しむのか~

2017年 アメリカ映画    PG12指定  (2017.01.21公開)
配給:KADOKAWA    上映時間:2時間42分
監督:マーティン・スコセッシ
原作:遠藤周作
脚本:ジェイ・コックス
美術: ダンテ・フェレッティ
出演:アンドリュー・ガーフィールド/ リーアム・ニーソンアダム・ドライヴァー
    
窪塚洋介/浅野忠信/イッセー尾形塚本晋也小松菜奈加瀬亮笈田ヨシ

<見どころ>
遠藤周作の小説「沈黙」を、巨匠マーティン・スコセッシが映画化した歴史ドラマ。
17世紀、キリシタン弾圧の嵐が吹き荒れる江戸時代初期の日本を舞台に、来日した
宣教師の衝撃の体験を描き出す。『アメイジング・スパイダーマン』シリーズなどの
アンドリュー・ガーフィールドをはじめ窪塚洋介や浅野忠信ら日米のキャストが共演。
信仰を禁じられ、苦悩する人々の姿に胸が痛む。

<ストーリー>
江戸幕府によるキリシタン弾圧が激しさを増していた17世紀。長崎で宣教師のフェレイラ
(リーアム・ニーソン)が捕まって棄教したとの知らせを受けた彼の弟子ロドリゴ
(アンドリュー・ガーフィールド)とガルペ(アダム・ドライヴァー)は、キチジロー(窪塚洋介)の
協力で日本に潜入する。その後彼らは、隠れキリシタンと呼ばれる人々と出会い……。

<感想>
原作=未読

2時間42分でしたが、長く感じることもなく、睡魔に襲われることもなく観ることが出来ました。

 
スコセッシ監督って、確かもともと神父さんを目指していらっしゃったんですよね?
鑑賞して、なんだかこの作品に対する意気込みをものすごく感じました。
時代考証とか日本人の描き方もきちんと描かれていて、ぱっと見ハリウッド映画ではなく
邦画かとおもうぐらいでした。

スコセッシ監督の意気込みに負けず劣らず、俳優陣たちはみな好演されていましたが
日本人キャスト全員良かった!特に長崎奉行:井上筑後守を演じたイッセー尾形さんの
演技は秀逸。クリストフ・ヴァルツに似た存在感でした。
浅野忠信さんの流ちょうな英語にはただただ感心。先日の「新宿スワン」での存在感凄かった
ですが、こちらも圧巻の演技力でした。キチジロー役の窪塚くんは、おもいっきりユダ。
人間の弱さを見事についていて、まさにはまり役。
塚本晋也さんの、海での拷問シーンはきついけれど、見入ってしまいました。

 
キリシタン弾圧のことは、日本史で勉強しましたが、いざ映像でみてみると、過酷な
弾圧に言葉を失います。「踏み絵」のシーンも出てきますが、ようは踏んでしまえば
なんてことない、って役人が言うんだから、踏んでしまえばそれで済むのだけど
「信仰」はそうじゃないのね。。。。

日本は古代から「八百万の神」というように、自然万物に神が宿るという独特の宗教観が
あるので、どんな神でも受け入れる比較的寛容な気持ちは本来あると思いますが、
キリスト教のように一神教や多文化を認めないのは、この当時やはり「邪教」にしか
見えなかったんでしょうね。


個人的には、無宗教故に変に偏ることなく素直な目で鑑賞することが出来ました。

ただ、重いテーマなんで2度目はないですね(笑)

点数:9点 (10点中)

コメント (2)
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