フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

ビアトリクス・ポターを訪ねて

2010-07-05 | イギリス旅行

今日はうす曇りだ。朝食を食べるダイニングは明るく、広い。 朝食はFull English Breakfastだ。

オーナーがいろいろニコニコしながら、朝食のオーダーを聞くが、希望といってもそんなにバリエーションが多いというのではなく、卵はスクランブルか、ゆで卵か目玉焼きか、ベーコンは野菜をつけるかどうか、パンは白か茶色かといったものだ。それでも、客に希望を言わせることがいいらしい。

朝食を食べ終わると、ランチが入った紙袋をくれた。よくわからないが、どうも無料らしい。喜んで部屋に持って帰る。今日の予定は、まずなんと言っても、ベアトリクス・ポターの世界を見て回ることだろう。雨模様なので、雨具と防寒着をリュックに入れて出発だ。

まずバス停から、ホークスヘッドに行く。そこはビアトリクスポターのギャラリーがあるところだ。20分ぐらいで着いた。そこはナショナルトラストが管理している。ここはポターの夫の弁護士事務所だったところとのことだ。入り口でどこから来ました、と聞くので、日本と答えると、日本語の解説書を渡してくれた。ポターの作品が保存されていた。

バス停にはポター以外にも、ワーズ・ワースが通っていたGrammer Schoolが保存されているので、よってみる。明るいお爺さんに解説していただいた。

そこから出ると、今日のハイキングが始まる。12時少し前だ。1時間ほどでポターがピーターラビットを書いたといわれる、Hill Topへ歩くことができる。歩道はなく車道を歩く。

しばらく行くと、エスウェイト湖が見えてきた。湖のそばで牛が草を食んでいる、なんともいえない美しい光景だ。やや天気が悪いのが難点だ。しばらく行くとニアソリーのHill Topに着いた。

ポターの家族が夏の間過ごした家が保存されている。庭も美しい。多くの観光客が来ていて満員だ。昼食の時間になったので、家の前のベンチで今朝受け取ったランチを食べることになった。すると、日本人観光客の一行が20人ぐらいやってきた。中年の女性が多い中で、新婚旅行かなと思われるカップルもいた。あまりに人が多いので、少し辟易してしまって、その場を離れる。

ヒルトップからは、バスもあるが、30分ほどでフェリー乗り場に着くようなので、引き続き歩くことにする。道は、草原や小川のある道で、歩いていて実に気持ちがいい。Foot Passも設けられている。30分ではなく、かれこれ1時間近く歩いて、ようやくフェリーハウスに着く。

そこから遊覧船に乗りボウネスへ。ボウネスは観光客でごった返している。岸辺には白鳥、カモ類、カモメなどが人を恐れず、えさをねだりに来た。

ボウネスから船を乗り換え、アンブルサイドまで、40分間遊覧船に乗りウインダミア湖の景色を楽しんだ。 B&Bに着いたのは4時過ぎだった。

今日の夕食は広東料理の店に行く。メニューがものすごく多く、きわめて分かりにくい。ライスの項目から、チキンの入った焼飯を、豆腐料理があるので麻婆豆腐があるかと聞くと、ないということなので、適当に頼むと、酢豚風の豆腐料理が出てきた。

ビールはもちろん青島ビール。久しぶりの中華料理だったからというのではなく、正直美味しかった。

B&Bに帰ると、夜の9時半の夕焼けが美しかった。明日も天気なるようだ。」