フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

コッツウォルズのフットパスを歩く

2010-07-02 | イギリス旅行

今日は曇っていて、肌寒い。

今日はコッツウォルズのフットパスを歩く。その前にインフォメーションへ行く。いきたかった、「キフツガーデン」「ヒドコット・マナー・ガーデン」についてたずねると、金曜日はやっていないとのことだ。よく分からないが、明日はオープンしていると言うことなので、明日行くことにしよう。ただ、バスでは行けないので、タクシーを呼ぶことになりそうだ。

ついでに、日曜日にストラトアフォード・エイボンへのバスの便を確認すると、バスは走っていない。タクシーで行くしかないと言う返事。いくらかと聞くと、20ポンドらしい。

その後、近くのスーパーで「バーベキュー・チッキン」という、クレープ状のパン生地に野菜やハムを包んでいるトーチラ、それとサンドイッチ、水を買う。

今日は、インフォメーションで買った、ウォーキング冊子のNO1に載っているDovers Hillまでの1時間30分ほどのハイキングコースを行く。町のはずれから、ちょっとした坂を上る。途中の家々は実に美しい。家を過ぎると麦畑から、草原に出てきた。

足元の大きな糞を危うく踏むところだった。

少し行くと、右手になんと言う花だろうか、一面に水色の美しい花が咲いている。

それを過ぎると国道に出る。少し行って、またフットパスに戻ると、今度は芝生の美しいところだ。そこからの眺めは「素晴らしい!」の一言だ。徐々に天気も晴れてきた。

頂上が有名な「ドーヴァーズ・オリンピック」の開催場所だ。今年は既に6月4日に開催された。伝統的な衣装の行進などがあると言う。一面の草地で、足元には無数の羊やウサギの糞が落ちているので、気をつけねばならない。すばらしい見晴らしのよいところにあるベンチで昼食を食べる。

なんという爽快感だろうか。目の前には羊が放牧されていて、遠くまで一面の牧場や畑が続いている。恐らく目の届かない地平線のかなたにも、畑があるのであろう。気の遠くなるほどの広さだ。

帰りは、もと来た道の、すぐ横を下っていく。そこは麦畑になっていて、びっしりと麦の穂が実っている。その間の50センチもない道を下る。ここも美しい。

眼前にはチッピングカムデンの町が、お伽噺のように広がっている。

町に戻ってきて、喫茶店に入る。ここではインターネットができるので重宝だ。アイスクリームとジュースを頼んで旅日記を綴る。

B&Bに帰り、シャワーを浴びる。妻は疲れてダウンだ。私はイギリスに来てしばらくフルートを吹いていなかったで、この機会に吹くことにする。B&Bから少し行くと、フットパスがあり、そこは普段は馬の放牧場だ。丁度馬がいなかったので、そこで、フルートを鳴らす。

いつも通りにロングトーンを丁寧にやる。「毎日の練習」「ロマンティック・エチュード」は、飛ばして、バッハのポロネーズ、メヌエット、パディンヌリをやる。しばらく吹いていなかったのでさんざんの音だ。しかし、コッツウォルズの地で自分のフルートの音を出せたのは、なんともいえない喜びだ。

吹いていると、美しいおばあさんが、ノンリードで賢そうな犬をつれて側を通ろうとしたが、犬が怖がっていこうとしないので、おばあさんが大きな声を出すと犬が全速で私の横を走り抜けるというハプニングがあった。あと、「アルルの女」を軽く流して今日の練習は終える。

夕食は歩いて15分ほどのパブへ行く。メニューを見て、私はラザニア、妻はチキンカレーを注文した。もちろんビールと一緒だ。ビールは軽く実にうまかった。ラザニアもなかなかいける。