へそ曲がりおじさんのひとり言

常識にとらわれるのが嫌い。
他人と同じ事が嫌い。
世の中、別な角度から見ると新しい物が見えるから。

足し算ばかりの民主党

2009年09月06日 03時17分35秒 | Weblog
足し算とは「良い事」と言う意味で、民主党のマニュフェストには「良い事(足し算)ばかり」が前面に押し出されている。
高速道路の無料化やガソリンの暫定税率の廃止などは、一見すると引き算のように見えるが「国民にとって都合の良い事」である以上足し算でしかないのだが、現実には「その事が実施される事により泣く人が出る(引き算)」と言う事には全く触れられていない。
右の物を左に持って行けば、当然のこと「左の人は喜ぶ」のであるが、本来あったものを左に持って行かれた右の人は一体どうなるのであろうか。
「無駄な物を無くして財源に充てる」と民主党が強調しているのだが、「無駄な物」とは一体ナンなのであろうか。
公共事業などが無駄な物として取りざたされているのだが、この公共事業にしても、目立った産業の無い地方にとっては「失業対策事業」と言った意味合いが強いことに気が付いていないのであろうか。
気が付いていないなどと言う事は到底考えられない事で、「公共事業関係者は自民党支持者が多い」などと言われているので、「自分たちの票につながらない者いじめ」と言う事も考えられるのではないだろうか。
圧倒的な支持によって誕生したアメリカのオバマ政権でさえ理想と現実の差に悩まされ、「失業率の悪化」と言う問題を前に「支持率の低下」と言う事態に陥っている。
今回の民主党圧勝の背景には、本来は自民党に都合の良い結果が出るように作られた「小選挙区制度」がたまたま民主党に有利に働いただけで、比例代表部分ではそれほど大きな差は出ていないのである。
つまり「議席数では圧倒的多数だが、支持者の数は過半数に満たない」と言う事で、「頭でっかちな不安定な状態」なのである。
現実の話としても、私の周囲にいる人たちの多くが「民主党のマニュフェストには懐疑的な人」が多いのである。
「しかしながら・・・・」である。
私個人とすれば、民主党のマニュフェストも理解できなくはないのだが、余りにも請求過ぎるのと、「少々現実を無視しすぎている」と言う部分に危うさを感じてならない。
「急いては事を仕損じる」と言う事にならないように願いたいものである。
コメント
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