へそ曲がりおじさんのひとり言

常識にとらわれるのが嫌い。
他人と同じ事が嫌い。
世の中、別な角度から見ると新しい物が見えるから。

弱みに付け込み、弱い物いじめ

2008年04月10日 03時53分40秒 | Weblog
自民・民主の党首会談の一部をニュースで見たのだが、福田総理の発言にも問題はあるのだが、それ以上に問題なのが小沢一郎の態度である。
衆参のねじれ状態と、野党と言う立場を利用して言いたい放題の事を言うばかりか、「対応に困り果てた福田総理を見ながら笑っている」と言う、言語道断の態度である。
かつて、内容は違うのだが、野党の対応に腹を立てた吉田総理が「バカヤロー!」と怒鳴り、「バカヤロー解散」と言う事態になった事があるのだが、福田総理も、心中では「バカヤロー!」と言いたかったのではないだろうか?。
しかし、何時の時代でも「政治屋」のすることは同じ様な事をするものである。
「政治屋のする事」とは、「有権者が喜ぶ事(エサ)をして票を集める」と言うことなのだが、「有権者が喜ぶ事(エサ)」とは、「減税などの有権者の利益になること」なのであるが、度が過ぎる(税収の伸び以上のことをする)と、その為の財源を確保する事が難しくなるため、「国債の発行」をすると言うことになる。
一部には「国債」を借金だと認識していない人がいるようなのだが、立派な「借金」だと言う事を認識して欲しい。
さて、バブル崩壊以前であれば、国債の発行額にも余裕があったのだろうが、何時までも余裕があるわけではない(今では国家予算の10年分位になる)ため、国債を発行して対応する事も出来ず、自民党としても有権者にばら撒くエサに困ってしまったのである。
今回の「ガソリン税の引き下げ」は、有権者にエサを撒く事が出来なくなった自民党の弱点を、民主党が突いたもので、野党と言う責任の無い立場を利用した「ズルイ」やり方なのである。
多くの有権者にとって見れば、様々な食料品などの値上がりに苦しんでいる時に、ガソリンが値下がりすると言う事は、この上も無い事に見えるのであろうが、そのツケは後になって必ず戻って来るのであるが、その時になっても「ガソリン税引き下げのツケ」だと気が付く人は少ないであろう。
ガソリン税の上乗せ部分は、国の予算の2.5%位ではないかと思うのだが、私の予想では、ツケの多くは「弱者」に押し付けられるだろう。
政治の世界では、「お金の力」と言うものが大きく幅を利かせているため、お金を持っている「強者」の意向を無視することは難しいのである。
何故ならば、「強者」は「献金」と言う形で、政治への「無言の圧力」をかけることが出来るからである。
「企業が献金をする」と言うことは、「慈善事業」でも「社会奉仕」でも無い事は明白な事実で、「暗黙の了解」と言うことなのである。
悲しい事ではあるが、世界中どこへ行っても「金がモノを言う」世の中なのである。
時代は大きな転換期に入っているため、気を付けないと「働けど働けど我が暮らし楽にならざり、ジッとてを見る」と言う事になりかねない。
原油を始めとする、「各種の資源の枯渇」と言う問題が根底にある以上、「資源少国」の日本がたどる道は「ジリ貧」と言う事になるのは仕方ない事で、「耐乏生活」と言うことも視野に入れておく必要があるのではないだろうか・・・・?。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする