陸に上がったカッパの海無し県生活

潜りから漁師へ。身体を壊し船を下りた。
海の話、釣りの話。脳脊髄液減少症。

スプリンター

2006-12-21 22:25:47 | 釣りの話
磯のスプリンターとも異名を取る魚、それがヒラマサだ。
最近では、近海の磯からはなかなか釣れなくなったが(特に大型は)
ところで、ブリとヒラマサの区別がつくでしょうか?

これはよほど魚に慣れ親しんだ人でないと難しいと思います。
あるいは、食べればその差が解る人はいるとは思いますが。
僕はブリ(養殖物は問題外)より遥かに美味しいと思うのがヒラマサです。
見分け方ですが、
上顎(上唇)後端の上隅(何のこっちゃ?思い浮かべてくださいね)
が角ばっているのがブリ、
丸くなっているのがヒラマサです。
あとはそうですね、胸鰭の長さがちょっと違う。
全体的なシルエットが何となく違う。
ここまで言っても多分解らないとは思いますが。
(実物を見せても)

見た目も殆ど同じ2種の魚ですが、実は旬も違います。
ヒラマサは夏、ブリは冬とされています。
もっとも、ヒラマサは一年中美味しいですが。
ブリは夏と冬では明らかにその差が出てしまいますね。
それに夏のブリはちょっと・・・。
虫(寄生虫)が入っていることが多いもので(書かないほうが良かったかな?)。
それも、ストローのような太くて長いのが。
ま、この話は止めておきましょうか。
あ~それにしても、ヒラマサ食いてぇ~
特に腹身の刺身といったらもう絶品。
今の時期なら、ブリでもいい。
って、何か凄く贅沢なことを言ってるような・・・
はぁ~、涎が出てきた。
今じゃ絶対に食えないので、この話も止めておきますか。

写真のヒラマサは1m弱(一緒に写っているルアーの全長が12,5cmです)
最近の磯から釣れる中では大型と言っていいだろう。
これはヒラスズキ狙いの外道(その時の本命でなければどんなに高級魚でも外道である)
として釣れた魚だ。
使用ラインは16ポンドテスト(釣りをやらない人にしか解らないが)
水深が浅く、根も複雑な磯で1mクラスのヒラマサをこのラインで獲れたことは、
奇跡にも近い。
船から釣るのとは訳が違う。
これは当然、腕(ちょっぴり自慢しておきますね)と運が伴った結果だ。
ヒラマサの走りはそれほど強烈なのだ。
その点もブリとは雲泥の差がある。

最近少なくなってきた(特に磯では)ヒラマサですが、
南方の海では30キロ、40キロの大型もいます。
ただしこれは、食べるのは要注意です。
南方の海で育った大型は、シガテラ毒という毒を持つ個体が多いようで、
たまに死者も出るようです。

今日はブリとヒラマサの違いを説明したので、もう一つオマケ(全然関係ないが)。
養殖物と天然物の鯛の見分け方をこっそり教えちゃいましょう。
これは簡単、誰にでもすぐ解ってしまいます。
鼻の穴を見て下さい。
穴が4つに分かれているのが(左右2つずつです)天然物。
2つしか(本来片側2つに分かれているのがくっ付いた感じ)ないのが、
養殖物あるいは稚魚放流から育ったものだと思われます。
この見分け方は、ほぼ間違いないので、今度良く観察してみてくださいね。

では、また・・・。
てか、またまた超デカイ写真になってしまいました。
今一このgooブログの使い方理解出来てないんですよね~。
面倒くせ~から、ま、いいや。
魚の顔もわかりやすいしね。