陸に上がったカッパの海無し県生活

潜りから漁師へ。身体を壊し船を下りた。
海の話、釣りの話。脳脊髄液減少症。

浮子(うき)各種

2006-12-11 22:51:42 | 釣りの話
これは主に、黒鯛やメジナを釣る為の浮子だ。
ざっと50個(本)。
これだけの数があっても、コレクションとは違う。
一度の釣行に持っていく最低限の数だろうか。

様々な用途に対応させる為には、これだけの数が必要なのだ。
一個平均1500円くらいだから、考えただけでもゾッとする。
狙う魚の種類が増えれば、その道具は飛躍的に増えていく。

さて、何故一回の釣行にこれだけの浮子が必要になるかは、
釣りをしない方にはさっぱりでしょう。
例えば、同じ形状、同じ大きさの浮子でも、
背負える錘の重さが数グラム単位で設定されているのです。
また、大きさや形状、浮子自体の重さなどによって流れ方や沈み方などもかなり変わってきます。

釣りというものは、短気な人でないと上達はしません。
それは、刻々と変わっていく状況に常に対応していかなければならないからです。
自然というものは一秒足りとも同じ状況はありません。
ほんの僅かな変化も見逃してはなるかと、血眼になっているのです。
風を読み、潮を読み、水を読みetc・・・。
その変化に応じて、常に浮子や糸、針、錘や餌なども交換していくのです。
釣り人に短気な人間が多いという理由がお分かりいただけたでしょうか?

もちろん、短気なだけでは駄目ですよ。
心にも乱れがあってはいけません。
日本では古くから武士のたしなみとして、英国などでも紳士のたしなみとして、
釣りは推奨されてきました。
釣りという趣味は、本当に奥深いものなのです。

しかし反面、道楽趣味ですね。
熱中すればするほど、お金はかかるし、時間は必要となるしで、
贅沢な遊びです。
中には釣りの為に家庭を顧みなくなる人までいるし、
釣りの為に身を持ち崩す人も結構多いみたいですから。

ちょっとオマケ。
同じ日本国内で釣りをする場合でも、時には浮子の浮力は変わる。
太平洋と日本海、
例えば、太平洋でギリギリに浮く状態に設定されている浮子なら、
日本海で使うと沈んでしまう。
太平洋と日本海では、塩分濃度がそれだけ違うのだ。
これは、釣りをする人でも意外に知らない。