陸に上がったカッパの海無し県生活

潜りから漁師へ。身体を壊し船を下りた。
海の話、釣りの話。脳脊髄液減少症。

観天望気

2006-04-20 01:05:21 | Weblog
今夜半(朝方)から関東地方は雨の予報ですね。
昨日、今日と体調最悪で、夜になってやっと少しマシになってきました。

観天望気と言う言葉は聞いたことがあると思いますが。
最近ではあまり聞かなくなった言葉ですが、自然の変化などを見て
天気を経験的に予測する事ですね。
例えば、雲の形であったり、流れであったり、空の色であったり、
動物の行動であったり、こういったものを観察しながら身に付けたものです。
これが、経験的に知っている人ならば下手な天気予報などよりも
正確に当たるものなんですね。
病気を抱えた人や、古傷を抱えた人が、身体の調子で、
ある程度の天気の崩れが予想できるのも一種の観天望気というのかもしれません。

まあ、この場合、大雑把な天気の崩れしか分かりませんけどね。

簡単なところでは
 今の時期であれば、「雨の後は強い風が吹く」

「朝焼けなら天気が崩れてくる」「夕焼けなら次の日は晴れ」
これは結構、当たりますね。
「蛙が鳴くから雨」
「猫が顔を拭いたら雨」
これはちょっと
「とんびが空を高く飛んだら晴れ、低く飛んだら雨」

「カマキリが高いところに卵を作ると、その冬は雪が多い」
これなどは長期的な観天望気になるわけです。
その他にも、月や星の見え方が少し違っただけでも、ある程度の
天気の予測が出来たり。
海の上などであれば、同じ距離にいても陸が遠く見えたり、近く見えたり。
富士山にかかる雲の形など、天気によって色々と変わり顕著ですね。
その地方、地方によっても、色々と面白い言い伝えもありますね。
どなたか知っている人がいたら教えて下さいね


下駄やサンダルを投げて「明日、天気にな~れ!」
表なら晴れ、裏なら雨。遠足の前の日などやりませんでした?
これは・・・観天望気ではありません。
まあ今時こんな事して遊ぶ子供もいませんが

最近は衛星の発達などもあり、天気予報も結構正確になったし、
街中で暮らす人には天気の予測などできても関係ないでしょうかね。
まあ、花粉症の人くらいですか。

海や山を生業の場とする人などは、凄く敏感です。
海や山という所は、時に5分、10分で天気が急変する事もあるわけですから、
天気の予測が出来なければ命取りになる事もあります。
海の上なども最近では機械、機械で何でも機械頼りで、こういったことが
分からない人間が増えてきているのは寂しい限りです。
どの世界でもそうでありますが、先達からの知恵、教えなど
伝統として、しっかり伝え継いで欲しいものであります。
そう言えば、「おばあちゃんの知恵袋」なんて、どこかの「おせんべい」
の袋に書いてありましたっけ・・・。

明日は、「コチ(東風)が吹か~」 「ナライ(南西風)が吹か~」
東京から千葉にかけての漁師が使う言葉です。
僕の場合
  「明日は明日の風が吹か~」
そんな気楽な気持ちを持つ必要がありそうです。

時にはそんな事を、あれこれ考えながら自然や動物を観察してみるのも
楽しいものです。
皆さんもちょっと見かたを変えて如何ですか?

まっ、身体で天気が分かるというのは、もういい加減うんざりですけど・・・
これだけは身に付けたくないですね。