Someday-Somewhere!

海、川、山。自然の中で遊ばせてもらいながら、
その中で感じたことを素直に、写真と文章を通して表現していきます。

2016年回顧録~ゴギ~その2

2017-01-26 03:59:17 | トラウト(渓流)
小学生4年か5年の頃だったと思う。
ぎりぎり汽水域の川、
買ってもらったばかりの釣り竿セットで、
掘ったミミズを餌に魚を釣っていたときのこと。

突如、竿がひん曲がり、
リールのハンドルが思うように巻けない。
あたふたしてると徐々に魚が寄ってきて…


そして、目の前で飛沫を上げて、
魚は濁った水の中へ消えていった。


恐らく、正体はボラかイダだと思うけど、
釣りを始めたばかりの少年には
身体が固まってしまうほどの衝撃だった。

今でもそのそばの道を車で通ることがあれば、
自然とその場所に眼を向けてしまう。





時は流れに流れて…


初めて釣ったその姿に、
膝まづいて感動のあまり声が出なかった魚がいる。


それが、前回の記事で、
話に取りあげた“ゴギ”という魚。






初遭遇からさらに時は経ち、
今では、そのありがたみも薄くなって、
申し訳ないような気もする。

1シーズン、ゴギから離れてみようかと
思ったこともあった。
それでも、水量が減る真夏になると、
ゴギが恋しく愛おしく沢の奥深くに足を向けてしまうのだ。







お気に入りの沢を案内して、
納得のいくゴギに出逢ってもらうのも
また嬉しいひととき。








身体をくねらせて暴れて、
なかなか落ち着いて撮影をさせてくれないことが
この魚との付き合いでの悩み。













こういう沢の写真を眺めていると、
本当にシーズン開幕が待ち遠しく、
今からそわそわしてしまう。



今から、いつまで、
元気に沢を歩くことができるのか。
いつまでもゴギたちと出逢えるというわけではない。

1匹1匹との出逢いを大切に、
心に刻んでいかなくてはいけない。

いつしか、年老いた頃、
かつて歩いた沢の近くを車で通ることがあれば、
やっぱり、自然と沢の方に眼を向けると思う。
その日までに悔いのないように歩き回っておこう。









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2 コメント

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Unknown (いとー)
2017-01-27 02:02:26
いつもながら素敵な文章…と思ったんですが、「おうじろうさんの声」を想像して当て嵌めながら読むと面白いという事に気づきました(笑)
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Unknown (おうじろう)
2017-01-30 06:23:16
☆いとーちゃん☆

今度、ナレーション吹き込んだCD送るわ(笑)
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