多摩川雑学事典 by元林徹(文と写真)

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「どうなる?二子玉川」■4 上品で優しい住民運動

2010-06-26 | Weblog
このシリーズを始めるとき、記事は住民運動グループの「玉川にエコタウンを作る会」の方から色々話を聞いて書きます、という趣旨のことを言いました

ところで二子玉川の再開発に批判的な住民運動には様々な動きがありますが、大きく分けると東急が中心にやっている再開発事業と、国土交通省がやっている護岸工事を批判する流れの二つがあります

いずれも二子玉川から緑が失われるのを批判する点では共通しているのですが、目立つのは護岸工事反対運動のほうです。これはあるかどうかも定かでない大洪水を前提に、土手の松や桜を切るのはけしからんという動きです。ただこの運動も国交省が行っているような堤防も必要とする住民もいるため地元が一体となった大きな動きになるのは限界があるようです

ところで住民運動が注目されるきっかけには派手なパフォーマンスというか抗議行動でマスコミに取り上げられるなどがあります。自分も二子玉川で運動をやっていると聞いて、赤や黄色の旗やプラカードに怒号と罵声、大音量の黒い街宣車、ついには悲鳴に読経とさぞかし盛り上がっていると思ったのでしたが、予想に反しごく普通の常識的な人たちの運動でした

大手マスコミでは二子玉川の再開発問題はあまり報道されませんが、この上品で穏やかな運動ぶりも目立たない一因かもしれません

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