紛争解決や紛争になったときにそなえた解決のメカ二ズムを契約に盛り込むのが専門の弁護士の、日弁連会長選挙におけるデッドロック。
日弁連会長選、初の再投票に 主流派・山本氏に地方反発
(2010年2月6日1時2分 朝日新聞)
日弁連の会員数は約2万8千人。日弁連の仮集計によると、投票総数は1万8361票で、得票数は山本氏が9525票、宇都宮氏が8555票と、山本氏が上回った。ただ、会長選の規定では、全得票数が最多でも、全国に52ある弁護士会のうち3分の1の18会以上で得票数が1位でなければ当選者になれない。山本氏がトップだったのは東京、第一東京、第二東京、大阪などの9会にとどまり、条件を満たせなかった。
一方、宇都宮氏は地方を中心に42会で1位となり、地方の「反乱」が史上初の再投票を招いた形だ。 日弁連によると、3分の1の条件は、会員の6割が集中する東京・大阪の意見に偏らないよう、バランスを考えた規定。再投票でも適用され、決まらなければ改めて候補者を募って「再選挙」をすることになる。その場合は投票まで2~3カ月かかることが予想されるという。
シミュレーションをする能力もないのですが、東京・大阪主導(ずっと東京と大阪の弁護士会候補が当選していた)への反発や、若手の弁護士会の派閥による締め付け(けっこうあるらしい)への反発(でも無記名投票なので安治川親方のような人も出てくるのでは)などを考えると、山本氏が9つの弁護士会で逆転するよりは、宇都宮氏が山本氏に投票した500票を切り崩すか無投票層を取り込んで逆転する方が可能性が高いようにも思います。