一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

『きのう何食べた?』と『おつまみ横丁』

2009-01-12 | 乱読日記
週刊モーニング連載中の作品

作者のよしながふみはゲイの登場人物を描くことが多いらしいのですが、本作もゲイの弁護士と美容師のカップルをめぐる話です。
とはいっても話のもう一つの中心が、弁護士の作る料理。
この弁護士の安い食費(月2万5千円以内)でいかに無駄なく美味いものを作るかへのこだわりをレシピとともに面白おかしく+ためになるように描いています。

僕の知り合いの弁護士や美容師は定時に帰れるという人は一人もいないので、本書にあるように「弁護士と美容師が深夜でなく二人そろって食卓を囲む」というのはとても非現実的に思うのですが、その意味ではワーク・ライフ・バランスがもう一つのテーマともいえます。


年末、料理を作る機会も多かったので料理の部分を「自分でも作れるかな」という関心で読み、実際にいくつか作ってみました(残念ながら写真にとるほどの余裕はなし(笑))。


料理の部分でちょっと気になったのが、食材の安さ、特売品とか「底値で買う」ことへのこだわり。
こういう消費者の姿勢は日本の農業の復活にとってはよくない、ということについてはこちら参照。
それから、登場するメニューに炒め物や肉料理がけっこう多いこと。健康とスマートさを気にしているという設定の主人公としてはどうよ、という感じですが、安いことを基準に食材を選択してから料理を組み立てると自然とそうなるのかもしれません(普段外食が多い僕としては、家では油っこいものは敬遠しているので気になるだけかもしれませんけど)。


料理づいた勢いで近所の書店のレジの脇においてあったおつまみ横丁―すぐにおいしい酒の肴185を買ってしまいました。

こちらはより実践的で、比較的簡単に出来てけっこう本格的な酒の肴のレシピが満載です。


結局家でも酒飲んでれば、油物がどうこうと言っても変わらないんですけどね・・・








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