一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

春日電機(その7 完?)

2009-01-20 | あきなひ

ついに退場処分になってしまいました。

上場廃止等の決定について-春日電機(株)-
(2009年1月20日 東京証券取引所)

(4) 上場廃止理由  
有価証券上場規程第601条第1項第11号b(上場会社の四半期財務諸表等に添付される四半期レビュー報告書において、公認会計士等によって、「結論の表明をしない」旨が記載され、かつ、その影響が重大であると当取引所が認める場合)に該当すると認めたため  

(注)春日電機株式会社(以下「同社」という。)の平成21年3月期第2四半期の四半期連結財務諸表について、監査法人は「結論の表明をしない」旨記載した四半期レビュー報告書を提出しました。
監査法人は、一部の購買取引及び販売取引について、会社がその取引実態を解明できないものがあるため、当該取引に ついて結論を表明するための基礎が得られなかったとしています。また、一部の会社に対する貸付金について回収可能性を判断するための資料が確認できなかったため、当該回収可能性の評価について結論を表明するための基礎が得られなかったとしています。さらに、同社の四半期連結財務諸表によると、同社は重要な四半期純損失を計上し、多額の資金の流出により資金繰りに窮している状況であるが、同社から当該状況に対する合理的な経営計画が提出されないために、継続企業を前提として作成されている当該四半期連結財務諸表に対する結論を表明するための手続きが実施できなかったとしています。 
また、同社は平成21年3月期第2四半期の四半期報告書において、一部仕入商品に係る不明な取引により204百万円の支払が発生して特別損失を計上しているなどと記載しています。 
これらの監査法人が四半期レビュー報告書において結論を表明しないとした状況等を勘案すると、同社株式については、投資者の投資判断の基礎となる重要な情報が適正に開示されている状況とは到底認められず、これをそのまま放置するとすれば証券市場への信頼を著しく毀損するものであり、その影響が重大であると認められます。  

経営陣がほとんど退陣してしまった中で「合理的な経営計画」を短期間で作りようもなかったということでしょうか。
監査役やプロパー役員の異議申し立てがもう少し早ければと残念です。


この会社の本業がどれくらいの収益力を持っているか(また銀行がどのように評価しているか)はわからないのですが、企業としてはすぐにご臨終というわけでもないので、引き続き建て直しと会社を食い物にした旧役員への責任追及にがんばってほしいと思います。

上場廃止になると情報開示がぐんと減るので株価が一ケタになったら買ってみるのも悪くないかな。

コメント
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