日本共産党 群馬県議会議員 酒井ひろあき

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がん対策強化へ「覚悟と情熱」必要~ピンクリボン運動講演会

2012年09月15日 | 社会保障

ピンクリボン運動(がん検診向上などに取り組む)啓発のための講演会が15日、県民健康科学大学で行われ、参加してきました。
1年以上にわたり数多くのがん特集やセミナーをプロデュースしてきた井本里士さん(毎日放送報道局「VOICE」編集長)が「がんという病に向き合う~メディアの役割と課題」と題して講演しました。

この中で、日本は諸外国に比べて、がん検診率が低く(平均30%、アメリカや韓国は60%以上)、とりわけ関西圏が10数%と格段に低い現状にふれながら、二人に一人ががんにかかり、三人に一人ががんで亡くなっているにもかかわらず、報道番組に対して逆に「不安をあおるな」といった批判もあると紹介。「なぜ広がらないか、そこには他人事、楽しくないことへの拒絶感がある」と指摘しました。

また、昨今のTVメディアによる“離乳食映像”(かみくだいてわかりやすい、答えをあからじめ提示し、考えなくていい映像)化がすすんでいることも一因だとして、視聴率偏重のメディアの姿勢にも警鐘を鳴らしました。

そのうえで、今こそメディアには、「覚悟と情熱(スーパーパッション)」が必要だと強調。医療者や患者団体、行政、NPO、メディア等が本気でがん対策に取り組む「真の大同団結」を呼びかけました。
続くドキュメンタリー映画「生き抜く 南三陸町 人々の一年」に何度も涙しました。

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