【2021年・令和3年 第4回臨時会 8月6日】
2021.08.06 群馬県議会(本会議場の改修工事に伴い、臨時の本会議場で開催されました。)
第4回臨時会が開かれ、会派を代表して質問と反対討論をしました。
群馬県議会インターネット中継より、録画映像をご覧いただけます。
*臨時の本会議場での録画となりましたので、映像が劣り雑音も多くなっておりますが、ご容赦ください。
令和3年第4回臨時会 令和3年8月6日(金) 臨時会 より
質疑 酒井宏明(日本共産党) 「ワクチン接種の加速化とPCR検査に強化について」 約6分
反対討論 酒井宏明(日本共産党) 約6分
★反対討論(全文)
日本共産党の酒井宏明です。
会派を代表して補正予算案についての反対討論を行います。
時短要請協力金および事業継続支援金については、その増額と速やかな支給を求めつつ、当然賛成をいたします。
同様に県営ワクチン接種センター増強予算も賛成です。
反対するのはただ1点、若年層へのワクチン接種のインセンティブについてです。
1000万円と本補正予算額全体から見れば0.05%に満たない額ですが、接種促進のために旅行券を抽選で贈呈するという内容については、委員会審議の中でも自民党委員を含め多くの委員から疑問の声が出された通り、問題が多すぎます。
わが党が反対しなければ、議会全体としてあげて賛成したことになるため、この一点で、あえて反対します。
ツイッターなどで呼びかけたところ、多くの意見が寄せられ、全員が反対、好意的な意見は一つもありませんでした。
まず、今なぜ旅行券なのかという問題です。
「旅行券なんてありえない」という意見が圧倒的です。
緊急事態宣言やまん延防止等重点措置を発令し、不要不急の外出自粛が呼びかけられているときに、形を変えたGoToトラベルキャンペーンではないかと。
子育て世代からは、子どもたちの修学旅行や遠足、さまざまな発表会が中止や短縮を余儀なくされている中で、ワクチンを打って旅行に行こうと呼びかけているように聞こえる。
愛郷ぐんまプロジェクトの先取りのような政策は矛盾している。
「これでは単なる観光支援ではないか、感染リスクを高める行動を推進しているだけだ」「県への不信感が募るだけ」という声が多数寄せられています。
次に公平性の問題です。
そもそも抽選というのがおかしい。
5万円の旅行券があたる人もいれば、外れる人もいる。
外れたらなにもないわけです。
インセンティブが目的なら、全員に1000円分のQUOカードや商品券を配った方がどれほど効果的かと。
さらに、現役の医師からは
「医療現場はなにもかも不足している。そのお金があるのなら治療やPCR検査に回してほしい、パルスオキシメーターも病院のベッドも宿泊療養ホテルも足りない、その確保のために大切な税金は使ってほしい」という意見もありました。
医療従事者は旅行券の話を聞いて「今まで頑張ってよかった。努力が報われた。」と思うでしょうか。
逆に「自分たちは旅行どころではないのに」と心が折れてしまわないか心配です。
大学生などからは、
「時短要請のために飲食店のバイトシフトが極端に減って生活が苦しい。お店にだけ協力金を支給するのでなく、アルバイトにも見舞金などを出してほしい。」という切実な願いも寄せられました。
もともとアレルギー疾患を持っているなど、体質的にワクチン接種できない人もいます。
こういう形のインセンティブは、そういう人への間接的な差別になるのではありませんか。
そもそも、若年層が接種に消極的というのは、副反応へのためらい、安全性について納得していないからです。
理由があってのことではありませんか。
副反応や重篤例についても、行政として情報を正確に伝え、納得したうえで接種することが重要で、当然接種しないという選択も尊重すべきです。
こういった行政がやるべきことをやらないで、餌で釣るような発想自体が貧困です。
知事は本会議で「ぜひやらせていただきたい」と答弁されましたが、以上の理由から、インセンティブ自体はありうるが、その内容は再検討していただきたい。
これでは群馬県独自の施策だと胸を張れません。
また、PCR検査についてですが、知事はスクリーニング検査など強化しているといいます。
しかし、抗原検査を除いたPCR検査の件数をみると6月から1週間合計でずっと2000件台、1日当たり数百件です。
第5波が増え始めた7月最後の1週間でようやく4000件台に達しました。
まだまだ圧倒的に少ないわけです。
1日1万件の能力をいかし、高齢者施設や障害者施設、保育施設、学校などでの頻回検査が必要です。
また、いつでも誰でもどこでも無料で受けられる体制の構築こそ必要ではありませんか。
ワクチン接種は重要だが、接種しても感染を完全に防ぐことはできません。
感染力の強い変異株デルタ株の陽性率が直近の調査で80%ということはほとんど従来株から置き換わっています。
ワクチン頼みは危険です。
無症状感染者を把握・保護するPCR検査の抜本的拡充こそ重要だということを強調して私の反対討論を終わります。
【参考】
2021.08.06 知事記者会見モニター資料より
【関連ブログ】
ワクチン接種で旅行券 群馬県議会臨時会 酒井氏が反対討論(しんぶん赤旗・首都圏 2021.08.07)
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#自粛にはちゃんと補償を
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