日本共産党 群馬県議会議員 酒井ひろあき

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『世界』別冊で志位和夫×小沢一郎特別対談 「野党共闘が安倍政治を倒す」がすごい!

2016年04月10日 | 読書
月刊雑誌『世界』別冊 「2015年安保から2016年選挙へー政治を市民の手に」をさっそく読みました。
巻頭の特別対談「野党共闘が安倍政治を倒す」志位和夫×小沢一郎がとにかく面白い!ここまで踏み込んだものとは正直思いませんでした。
13ページにわたる歴史的な対談の一部を紹介します。

小沢一郎生活の党共同代表「安倍政権については『最悪の政権』という言葉に尽きる。… 自由競争と市場原理を最優先し、弱肉強食の考え方で政治を行ってきている。社会保障の面でも、雇用の面でも、産業の面でも、あらゆる面でもそうです。… 一方、対外的な切り口で見れば、戦前回帰的な政権となっている。… 安倍政権は、日本の行く末を、国民の生活を危うくする政権です。なんとしてでも、ここで流れを変えなくてはならない」

志位和夫日本共産党委員長「安倍政権がこれまでの自民党から見ても異質なものであることは間違いないでしょう。… その点において、これまで保守といわれていた方々、あるいは自民党政治の中にいた方々とも、私たちは一緒にやっていけるのではないかと思っています」

小沢「安倍内閣が小泉内閣以上にもっと自民党を変えたのは、権力を政敵に対して徹底的に使う、これに躊躇しないという姿勢です。民主主義という観点から見ても恐ろしい内閣であり、この選挙に負けても次があるなどと、のんきなことを言っている場合ではない。僕は、次はないと思う。… 野党がこの選挙で大敗したら、政党として存続しなくなる、そういう状況に陥るかもしれない。… ですから、どうしても私たちは、この選挙で野党共闘を実現して、自民党を減らさなけばならないと思う」

志位「参院選では32の一人区があるんですね。このすべてで野党共闘を実現し、勝利するーそれが、いま私たちが追求していることです。そのための時間はあまりありません。大局に立ち、さまざまな困難を乗り越えて、話をまとめなくてはいけません」

小沢「衆院選の小選挙区を含めて、1人区だと候補者を1人に調整するのが難しいと言いますが、別に難しいことではないんです。私は共産党が強い選挙区なら共産党の候補者でいいじゃないかと言っています。共産党がこれだけ決断して動いているのに、ただ『おまえたちは降りろ』というだけでは、共産党の党員や支持者にしてみれば、ふざけるなという気持ちになるでしょう」

志位「選挙協力は相互に支援しあってこそ、相互の力が一番発揮できるようになり本当に強いものになると思います。衆院の小選挙区では、直近の国政選挙での比例の得票を基準に按分し、相互に支援する。それが唯一の合理的基準ではないか。私たちも当然、譲るべきは譲っていきますが、一方的に『降りろ』ということになったら、『協力』になりません。… お互いに支援しあい、お互いの力が一番発揮される共闘にしてこそ、自公を倒すことができる。勝つためにはそういう共闘が必要です」

対談の他にも、読み応えのある論稿が満載です。多くの方にぜひ読んでもらいたい一冊です。