日本共産党 群馬県議会議員 酒井ひろあき

あなたとつくる、希望の群馬。

小児医療センターを視察して

2011年08月25日 | 旧ブログから

厚生文化常任委員会の視察で、渋川市の県立小児医療センターを訪れました。

小児医療・周産期医療の現状と課題について、お話をうかがうとともに、院内を案内していただきました。

私たちも全員、白衣とマスクをつけ、靴を履きかえて、小児集中治療室(PICU)や新生児集中治療室(NICU)に入り、説明を受けました。

群馬県の高度小児医療(三次医療)を担うセンター。増床に伴い、産科の外来・入院患者数、分娩数、救急搬送数とも近年増加しています。

しかし、群馬県の周産期死亡率は全国でも最下位クラス。それをどう改善していくのか、脳外科などに常勤医がいないなどの医師不足の状況をどう克服していくかが課題となっています。

また、丘陵地帯にあり、これ以上の増改築が難しい、交通が不便で都会からの研修医が集まりにくいこと。30年先を展望した時、ドクターヘリが活用できる総合病院と隣接、一体化が望ましいことなどが指摘されました。

高度医療機器の導入や院内情報化に取り組む一方、医療スタッフの労働環境は深刻です。病棟の医師当直は月2~4回だが、集中治療室の当直は月7~8回。看護師の夜勤は平均8~10回。多い人で月12回もあるといいます。

医療体制の充実と過酷な勤務体制の改善は政治の責任だと痛感しました。


新清掃工場建設の公聴会で全員が反対意見

2011年08月21日 | 旧ブログから

昨日(20日)、前橋市新清掃工場建設計画に関する公聴会が城南公民館であり、傍聴してきました。

この計画は、前橋市の3つのごみ焼却場をひとつに統合し、市の南東部、伊勢崎市と接する下増田町に建設するというもの。広瀬川と桃ノ木川などいくつかの支流が合流する地点で、市の洪水ハザードマップでも、2~5mの浸水予想地域に指定されています。

公聴会では、16人(伊勢崎12人、前橋4人)の公述人全員が建設反対の意見をのべました。

「伊勢崎市民への説明は前橋市民より2年以上も遅れた。最初から伊勢崎の環境や子どもたちの健康への配慮がない」

「1か所しかないのに、洪水でもし冠水してストップしたらどうするのか。なぜそんな危険な地域にわざわざ建設するのか理解できない」

「降下物が集中する2.5㎞以内には、幼稚園、保育園、小学校、中学校、高校、病院が集中している。住宅や商店もどんどん増えている。こんな地域に建設するとは、前橋市は伊勢崎市民のことをばかにしている」

「1万3千筆を超す反対署名の重みをどう考えているのか

「新たな焼却場をつくるより、ゴミの発生源を断つことが大事。企業の責任も重大。ドイツなどの経験に学ぶべき」

「1か所に集中すると、1日400台もの清掃車が往復し、騒音や振動がひどくなる。前橋市の資料によると輸送コストは毎年2億3千万円(28%)増。35年稼働したとして80億円も負担増になる。さらに六供温水プールを存続すると、廃熱が利用できなくなり新たにボイラーが必要となり、ばく大な税金がかかる」

「放射能の影響が深刻化している今、3.11以後の新しいリスクを考慮すべき」

こうした意見が次から次へと出されました。

公聴会は単に「聞き置く」というものですが、前橋市はこうした意見(特に直接的な影響を受ける伊勢崎市民の声)に真摯に耳を傾け、納得のいく説明をするべきではないでしょうか。


知事公舎女性宿泊問題で議会のチェック機能は…

2011年08月11日 | 旧ブログから

臨時県議会が昨日(10日)開かれ、大沢正明知事は知事公舎に知人女性を宿泊させ批判が高まっている問題で、

「県民に迷惑をかけたことをおわびする。深く反省している」と釈明しました。

しかし、これで納得する県民はいるでしょうか。

日本共産党の伊藤祐司県議団長は議事の途中、「詳細な補足説明を求める」動議を出しましたが、私のみの賛成で残念ながら成立しませんでした。

動議の成立には、提出者のほかに賛同者が2人以上必要なためです。

また、新星会(3人)が全員協議会の開催を求めていましたが、これも10日の各派代表者会議が不開催を決めました。

「知事の私生活に関することだから議会の審議になじまない」というのが、自民党などの言い分ですが、

週刊誌の記事が事実だとすれば、重大なことであり、疑惑がもたれた以上、説明責任を果たすのは公人として当然のことです。

チェック機能をなんら果たせない議会も情けない。女性議員が4人いて、誰も何も声をあげないのもおかしいと思います。

これでは、県民から抗議や怒りはおさまらないでしょう。

昨日の本会議には多数の方が傍聴にきてくれました。ありがとうございました。

この問題では、党県議団として、真相究明のための特別委員会の設置を求めてきましたが、今のところ、他会派から同調する議員はいません(提案者と賛同者3人以上が必要)。

引き続き、9月議会でも徹底して追及していきます。