厚生文化常任委員会の視察で、渋川市の県立小児医療センターを訪れました。
小児医療・周産期医療の現状と課題について、お話をうかがうとともに、院内を案内していただきました。
私たちも全員、白衣とマスクをつけ、靴を履きかえて、小児集中治療室(PICU)や新生児集中治療室(NICU)に入り、説明を受けました。
群馬県の高度小児医療(三次医療)を担うセンター。増床に伴い、産科の外来・入院患者数、分娩数、救急搬送数とも近年増加しています。
しかし、群馬県の周産期死亡率は全国でも最下位クラス。それをどう改善していくのか、脳外科などに常勤医がいないなどの医師不足の状況をどう克服していくかが課題となっています。
また、丘陵地帯にあり、これ以上の増改築が難しい、交通が不便で都会からの研修医が集まりにくいこと。30年先を展望した時、ドクターヘリが活用できる総合病院と隣接、一体化が望ましいことなどが指摘されました。
高度医療機器の導入や院内情報化に取り組む一方、医療スタッフの労働環境は深刻です。病棟の医師当直は月2~4回だが、集中治療室の当直は月7~8回。看護師の夜勤は平均8~10回。多い人で月12回もあるといいます。
医療体制の充実と過酷な勤務体制の改善は政治の責任だと痛感しました。