日本共産党 群馬県議会議員 酒井ひろあき

あなたとつくる、希望の群馬。

原発をなくす前橋連絡会の質問に対する東電の回答

2012年12月30日 | 原発・放射能

原発をなくす前橋連絡会が11月29日に行った東電群馬支店への質問内容と回答、および追加質問に対する回答を掲載します。
東電は、福島原発事故を「人災」とは認めず、「原発は今後も重要な電源」「原子燃料サイクルは重要な技術」と原発推進の姿勢を明らかにしています。
私は県議会本会議が入って、参加できませんでしたが、大変重要な交渉になったのではないでしょうか。1回だけに終わらせずに、賠償請求など個々の問題でも引き続き交渉していくことが重要だと思います。

 「121129.pdf」をダウンロード

「121221.pdf」をダウンロード

 

当日の交渉の様子はこちらから

http://homepage3.nifty.com/jcpgma/topikku2/tp2012/tp_1211/tp_121129to.html


県議団が支援物資届ける~福島県いわき市の仮設住宅へ

2012年12月30日 | 被災者支援

昨日29日、日本共産党群馬県議団として福島県いわき市の仮設住宅避難者へ支援物資を届けた様子が今日の「しんぶん赤旗」1面に大きく載りました。私は高崎市の農民連事務所で米やネギをトラックに積み込むのを手伝いました(仕事で一緒に行けなくて残念でした…)
県議団はこの間、費用弁償(議会開会中に出席すると1日当たり5400円~支給される)を被災地の県庁や村役場に義援金として届けてきました。しかし、「行政にカンパするのもいいが、被災者までちゃんと届いていないのでは」というアドバイスをいただき、今回から被災者にとって一番必要とし喜ばれるものを、ということで、群馬のお米と野菜を農民連から仕入れて、直接もっていくことにしました。「赤旗」報道にもありますが、米は2㎏の袋に小分けし、合計900㎏。ネギは270㎏。あと白菜などです。
本当にささやかな支援ですが、被災者が新年を迎える一助になれたら幸いです。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-12-30/2012123001_02_1.html

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11月定例会反対討論~時間制限に抗議

2012年12月24日 | 群馬県議会

  遅ればせながら、11月定例会最終日(12月14日)本会議での私の反対討論を掲載します。今回から、討論時間を一人(会派)10分以内という不当な制限がされました。私は暴挙を厳しく批判しつつ、ちょうど10分で発言を終えると、自民党席から「やればできるじゃん」というヤジが飛びました。「なにを!」と思いましたが、これが群馬県議会の実態です。ちなみに、自民党の「賛成討論」は5分くらいでした。

 ☆  ☆  ☆

日本共産党県議団の酒井宏明です。通告してあります議案、および請願について委員長報告に反対する討論を行います。
最初に11日の議会運営委員会において、本会議の討論時間を一会派おおむね10分に制限する申し合わせが行われました。県政の主人公である県民の福祉向上のために大いに議論し決すべき本会議での討論時間を制限することは、言論の府である議会の自殺行為であり、時間制限よりも活発な議論の時間をどう保障するかにこそ心を砕くべきです。また、インターネット中継時間の長短で公平性を問題にするのはナンセンスです。不当な時間制限を撤回するよう強く求めるものであります。
今議会には、いわゆる地方分権改革に伴う関連条例が多数提出されました。基礎自治体への権限移譲については、本来国や都道府県が広域的な政策の観点に立って責任を持つべき事項が移譲の対象になっていないか、職員の専門性の保全と継承、人的な配置と育成が保障されないのではないかなど、さまざまな懸念があります。国民生活を守るために必要な基準等を撤廃し、行政機能の低下・悪化、教育や福祉の水準低下や劣化につながるおそれがあることは看過できません。
第168号は児童福祉施設の設備運営等に関する条例です。自園調理による食事提供の努力義務規定や、地域と連携した非常災害対策を県独自で追加したことは評価できますが、3歳児の保育士配置基準について県独自で上乗せし、18対1で補助金を出しているのに条例では国基準のままです。これでは、条例改正なしで低い水準に引き下げられるおそれがあります。関係者は15対1を強く要望しています。少なくとも現在の配置基準を条例上もしっかりと位置付けるべきであり、あえて反対します。
188号、県立産業技術専門校の設置等に関する条例です。これまで無料だった高崎校の自動車整備科の学卒者入学料や授業料を有料にするものです。望まない進学などもあって、他科に比べて教育効果があがらないと言われています。太田校は2年課程で2級整備士の資格が取れるのに、1年課程の高崎校は3級整備士にとどまり、2級を取るのにさらに3年の実務経験が必要だからです。1年課程のカリキュラムのまま有料化するのは安易だと考えます。
194号から202号は県職員の退職手当て引き下げに関する予算と条例です。
この間の「行財政改革」によって、職員数も賃金も削減されてきました。東日本大震災では現地支援に赴くなど必死で働いてきた職員に対して報いるどころか、一方的な退職手当引き下げを行うことは、理不尽で耐え難い懲罰的な行為ではないでしょうか。地方公務員に対する不利益変更を法的な根拠もあいまいなままに押し付けるのは法治国家としてあるまじき行為です。公務員賃金・退職金の削減で、消費はさらに低迷し、賃下げスパイラルをもたらし、群馬の経済、日本の経済にとって少しもプラスになりません。行政サービスを質量ともに低下させものであり、厳しく反対するものです。
残余の議案については、かねてからの理由により反対です。

  
次に請願についてです。
厚生文化22号は、障害者総合福祉法にむけた「骨格提言」を障害者政策に反映させることを求める請願です。障害者が障害のない人と地域で平等に生活するために必要な支援を確実に保障するとした「骨格提言」は、当事者の総意であり、とても重い意味をもちます。それにもかかわらず、今年6月、自立支援法を事実上恒久化する、「障害者総合支援法」が成立しました。障害者制度改革に真剣にとりくんできた当事者をあまりにも軽んじる暴挙といわなければなりません。「骨格提言」にそった総合福祉法の制定こそ求められており、本請願の採択を主張します。
同24号は年金削減に反対する請願です。民主・自民・公明は、衆議院解散前のどさくさに年金支給額の2・5%削減法案を強行しました。介護保険料や国保税の値上げなどで年金受取額は年々減っています。こうした中での年金削減は、高齢者の生活を直撃するだけでなく、消費をますます冷やし、日本経済にも打撃となります。よって継続でなく、採択を求めます。
同25号、「社会保障制度改革推進法」の廃止を求める請願です。本法律は国民の自助、共助をことさら強調し、公的責任を後景に追いやるものとなっており、憲法25条第2項に真っ向から反するものです。継続ではなく、採択を求めます。
環境農林12号、草津町草津原地区に廃棄物処理施設の設置推進を求める請願ですが、町議会がこぞって反対しており、継続ではなく不採択を求めます。
産経土木18号および19号は、「次世代健康医療産業」や「バックアップ機能」に名を借りて、大手メーカーなど企業誘致の促進を求めるものです。これまでも県は企業誘致を積極的に行ってきましたが、雇用拡大にどれだけ貢献したのか具体的な検証もありません。メガソーラー計画にみられるように、安易な企業誘致は県内企業の活躍の場を奪うことになります。地場産業を応援して雇用を増やし、県内産業と内需を活性化させる政策への転換こそ求められています。よって本請願の採択に反対します。
文教警察16号、ゆきとどいた教育をすすめるための請願です。保護者や教職員から「卒業アルバムが買えなかったり、修学旅行に行けなかったりするなど、子どもたちの貧困が広がっている。教育予算を抜本的に増額してほしい」「いじめ問題の克服のためにも、子どもと向き合う時間を保障してほしい」「30人以下学級を全学年で実施してほしい」など、切実な訴えが寄せられています。本請願の採択を主張します。
総務企画20号3項は県央第二水道からの受水単価の引き下げと受水量の見直しを求めるものです。同水道事業は八ツ場ダムの暫定水利権を使っているものですが、こうした要求が出されること自体、利水上の必要性のないことを裏付けています。同号2項の「富岡製糸場」周辺環境整備とともに、全部採択を求めます。
同23号、25号および26号は私学助成の拡充を求める請願であり、継続でなく、採択を求めます。
同27号は、TPP参加中止を求めるものです。TPPはアメリカや日本の多国籍企業のもうけのために、関税の撤廃によって農林漁業を破壊するだけでなく、食の安全基準の緩和を押し付け、医療や公共事業、保険、雇用などにも重大な影響を及ぼします。日本の経済主権を奪うTPPには絶対反対です。よって、本請願の採択を主張します。
残余の請願については、かねてからの理由により委員長報告に反対です。
以上で私の討論を終わります。

 

 動画はこちら http://www.gunma-pref.stream.jfit.co.jp/?tpl=speaker_result&speaker_id=70


総選挙を終えて~来夏の参院選勝利へ出足早く

2012年12月20日 | 2012総選挙

総選挙が終わってから早4日、なんだかんだと忙しくブログの更新も久しぶりとなってしまいました。
今回の選挙は、11月定例県議会(11月26日~12月14日)とドンぴしゃで重なり、しかも一般質問もあり、正直大変でした。
それにしても、議席倍増をめざした日本共産党が8議席(前回9議席)の獲得にとどまったことは、とても悔しく残念です。
自民公明で3分の2の議席をとったのは、明らかに小選挙区制度の弊害でしょうが、それにしても、投票率が戦後最低を記録したことにも表れているように、政治不信がここまで広がっていることを実感します。
ただ、「今の閉塞感を打開したい」「脱原発を実現したい」「消費税増税をやめさせたい」「TPPをなんとしても阻止したい」という願いを、なぜ日本共産党の支持に結びつけることができなかったか。「提案し、行動する党。日本共産党」というキャッチフレーズでたたかったが、多党乱立というこれまでにない選挙情勢の中で、自民党型政治VS日本共産党といいう構図をどう浮き立たせていくべきだったか、きちんと分析する必要があると思います。
私は、自民党が「国防軍の創設」をかかげ憲法改定を狙う中で、「反戦平和を貫き90年の歴史にためされた日本共産党」「憲法を守る党」を正面に訴えましたが、結構その部分に有権者の反応があった気がします。
来夏の参院選が憲法問題の決戦の場になることは間違いありません。絶対に負けられない選挙です。今回の選挙での広報や演説の仕方など改善すべきところは改善し、党員や「しんぶん赤旗」読者を増やす努力をしながら、2月の前橋市議選、7月の参院選をたたかっていきたいと思います。
とにもかくにも、党員、読者、支持者のみなさん、お疲れ様でした。また頑張りましょう。

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寒風ついて「原発なくせ」前橋駅前行動~ネット中継も

2012年12月02日 | 原発・放射能

「原発をなくす前橋連絡会」主催の前橋駅前行動が30日、寒風をついて取り組まれました。2回目となる行動には、約30人が集まりました。反原連作成のフライヤーを通行人らに配布。参加者は、29日に行われた東京電力群馬支店との交渉や、チェルノブイリ視察報告など、一人ひとりマイクを握りました。インターネット中継もしていただきました。

私は、同日に県議会の一般質問で、「福島や群馬でも子どもたちの甲状腺異常が見つかっており、継続的な健康調査を実施すべき。内部被ばくの影響を調べるためホールボディカウンターを設置して、少なくとも希望者には検査できる体制を整えるべきだ」と求めたことを報告しました。
県は、健康調査もホールボディカウンターも必要ないと拒否。有識者会議の「安全宣言」にしばられ、県民の不安にこたえる姿勢が全くありません。
私は質問の最後に「原発事故さえなければ」というのが圧倒的多数の思いであり、即時原発ゼロの政治決断を国に働きかけるよう強く求めました。
駅前行動は、諸行事も重なり参加は少なめでしたが、女子高校生数人が、着ぐるみと記念撮影をしながら「原発はいらない」とコール。飛び入りの参加もあり、楽しく行いました。次回は12月7日午後6時半からです。

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障害者福祉・雇用、ハンセン病問題などただす~本会議一般質問

2012年12月01日 | 群馬県議会

30日、私は県議会本会議で一般質問を行いました。
子ども医療費無料化制度、社会保障制度改革推進法、障害者福祉・雇用問題、障害者差別禁止条例、ハンセン病問題基本法を受けた取組、特に国立療養所栗生楽泉園重監房の復元問題、放射能汚染と子どもたちの健康調査について県の姿勢を質しました。

中学卒業までの子どもの医療費無料化制度に関し、私が「全国に誇る制度であり評価する。無料化は本来国がやるべきことで、国庫補助金の削減というペナルティを科すなど言語道断だ」と批判すると、知事も「ペナルティは自治体の取り組みを阻害する。不合理と言わざるをえない」と応じました。
自助・共助を強調し、医療費無料化など公助を後景に追いやる社会保障制度推進法の廃止を国に求めるようただしたのに対し、「持続可能な制度が必要。自助、共助も大事だ」と国追随の姿勢でした。
軽度の聴覚障害児への補聴器購入費等補助について県は「国に働きかけていきたい」と答えました。
老朽化した障害者リハビリテーションセンター問題で県は、必要最小限度の補修を行なったうえで今後の方向性を検討中だと答弁。これを受けて私は、リハビリセンターが重度や難病の患者を受け入れ、高次脳機能障害の訓練も独自に行うなど民間ではできないことをしており存在意義はきわめて高いとして、建て替えを含め早急に方向性を明らかにするよう求めました。
ハンセン病国立療養所栗生楽泉園の重監房復元にあたって、県独自でボランティアガイドなどの支援を求めたのに対し、健康福祉部長は「国から要請があれば協力を検討する」とのべるにとどまりました。
放射能汚染から子どもたちの健康を守るためにホールボディカウンターを設置して検査すべきだと追及しましたが、県は必要性を否定。安全神話から脱却できない姿勢を明らかにしました。
一般質問を終えて、来年度予算編成もからみ微妙な時期なんでしょうが、県民のための施策について、県はもっと積極的に答弁してもらいたいと思いました。
最後の方はかなり駆け足でしたが、予定していた項目を全部質問できたのは、よかったと思います。「ハンセン病患者を支援しともに生きる会」の方々が傍聴に駆けつけてくださったことは大変励みになりました。ありがとうございました。

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