どうやら原作どおりでは無いらしい。
靖子にゃんこと小林靖子の神脚本が炸裂しているようだ。
原作を知る者いわく、「原作よりエグい」と・・・。
俺も第1話を見た段階では、アクションシーンが爽快なアニメというシンプルな印象だったのだが
第2話以降は、百鬼丸が身体の部位を取り戻す毎に痛みを知っていくという、息が詰まるような鬱展開が続く。
人間の痛みというのは、身体だけではなく心もなんだよな・・・。
でも、痛みを知った人間というのは、誰よりも優しくなれる。
その優しさを描いているのが、どろろというキャラクターなんだと思う。
幼いけど完成されているキャラクターどろろと、欠損した肉体なのに超人的な強さを持つ化け物キャラクター百鬼丸。
痛みを知り、「人間」を取り戻すことで化け物じみた強さを失っていく百鬼丸。
この対比がとても興味深い。
小林靖子の脚本は緊張感があって重苦しい部分もあるが、作品の世界をキャラクターが表現してくれるから凄い引き込まれる。
本作に関しては、感情移入しすぎると息が詰まって窒息死するおそれがあるから注意だ。
どろろ