
『アベンジャーズ エンドゲーム (ディズニーストーリーブック) 』本文より
ギュ―――ン! アイアンマンは地上に舞い降りて両手からビームをあらゆる方向に発して敵を次々に倒していくが、5年前にニューヨーク都市部でも戦った巨大なカル・オブシディアンに吹っ飛ばされ、鋼鉄の槍を突き刺されそうになる。
シュッ! だが、鋼鉄の巨人はウェブに引っ張られて仰向けに倒れ、それよりもはるかに巨大なアントマンにぐしゃりと踏みつぶされた。
「ねえ。大丈夫?」ピーター・パーカーが声をかけてトニーを立たせる。このアイアンスパイダーがカル・オブシディアンをウェブでひっくり返したのだ。「びっくりだよ、覚えてる? 前に宇宙に行ったとき、ぼく気絶したでしょう? で、目が覚めたらみんないなくなってた。」少年はトニーを前にして興奮して伝える。「でもドクター・ストレンジがこう言ったんだ。『5年経ったぞ。出番だ。』って。で、黄色のキラキラするやつをクルクルまわしてさ……。」
トニーはピーターの話をじっと聞いていたが、たまらず胸に抱きしめる。どれだけきみに会いたかったか……。きみはぼくの息子だ……。
「どうしたの?」ピーターは状況がわからず、自分を強く抱きしめたトニーにたずねる。
トニーたちにとっては5年だが、ピーターにとってはほんの数時間だったのだ。
「なんかいいね。」そう言って、自分も相手の背中に手をまわす。
スティーブ・ベーリング (著), アンソニー・ルッソ (著), ジョー・ルッソ (著), 上杉 隼人 (翻訳) 予約受付中!
『アベンジャーズ エンドゲーム (ディズニーストーリーブック) 』
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最後の戦闘シーン、すべて文字で再現しました。どうかご期待ください。