「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

自傷行為 (3)

2013年03月24日 19時44分23秒 | 「境界性パーソナリティ障害=BPD」より

(前の記事からの続き)

○ 自傷行為に境界を設ける

・ ボーダーの人の言葉

 「僕が 自己破壊的なことをする前に、 友人に連絡した時は、

  彼らは 僕と話をしてくれてもいい。

  でも僕が飲んだくれたり 自分を傷つける時は、 こう言うべきだ。

  『君のことは大好きだよ。  でもこんな時は 君に関わりたいと思わない』

  僕の自己破壊的な行動は 強化されなくなる。

  飲んだり切ったりすれば 心配してもらえるという ご褒美がなくなるからね。

  友人も、 僕を見捨てたという 罪悪感に苛まれなくてすむ」

・ ノン・ボーダーラインの言葉

 「彼の自傷行為は 彼以上に私を傷つけた。

  彼はそれを分かっていて、 うまくいかない時は自傷行為をした。

  私はひどい罪悪感を感じて、 支配されていた。

  でも 彼の行動の責任は 負わないと言ったわ。

  血が流れているの見たら、 救急車を呼んで その場を離れたの。

  そこにいてなだめたりしたら、 それを容認することになるから。

  今では彼も、 一人になりたくなければ 境界を守らなければと分かってきたの」

〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕
 
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