(前の記事からの続き)
○ 自傷行為に境界を設ける
・ ボーダーの人の言葉
「僕が 自己破壊的なことをする前に、 友人に連絡した時は、
彼らは 僕と話をしてくれてもいい。
でも僕が飲んだくれたり 自分を傷つける時は、 こう言うべきだ。
『君のことは大好きだよ。 でもこんな時は 君に関わりたいと思わない』
僕の自己破壊的な行動は 強化されなくなる。
飲んだり切ったりすれば 心配してもらえるという ご褒美がなくなるからね。
友人も、 僕を見捨てたという 罪悪感に苛まれなくてすむ」
・ ノン・ボーダーラインの言葉
「彼の自傷行為は 彼以上に私を傷つけた。
彼はそれを分かっていて、 うまくいかない時は自傷行為をした。
私はひどい罪悪感を感じて、 支配されていた。
でも 彼の行動の責任は 負わないと言ったわ。
血が流れているの見たら、 救急車を呼んで その場を離れたの。
そこにいてなだめたりしたら、 それを容認することになるから。
今では彼も、 一人になりたくなければ 境界を守らなければと分かってきたの」
〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕