ボーダーの人の 激怒, 身体的虐待, 自傷行為, 自殺企図は、
ノン・ボーダーラインの人に 恐怖をもたらします。
これらに対処するには、 計画を立て、 外部の助けを求めることです。
うまくいけば、 ボーダーの人が 専門的な援助を受けようとするかもしれません。
● コントロールを欠いた怒り
ボーダーの人たちは 次のように言っています。
「私はただ 自分を守ろうとしているだけ。
人が寄りつかなくなることは 分かっているのに」
「怒りをぶつけるときは、 その人が感情を持った人間と 思えなくなる。
憎しみの対象, 敵になるんだ。
僕は妄想的になって、 その人が僕を 傷つけようとしてると思い込んでしまう。
僕は断固として その人を支配できると 証明しようとするんだ」
「私が心配してるのは、 愛を失うことよ。
すごく怖くなって、 怒りで表現してしまうの。
怒りは 恐れより扱いやすいから。
傷つきやすさを感じなくて済むし」
○ 怒りと理屈は相いれない
ボーダーの人が怒っているときは、 筋の通った行動は期待できません。
彼らがそうしたがらないのではなく、 できないのです。
その時は、 脳の論理的言動の中枢が 正常に機能していません。
理性的な話し合いは、 落ち着いてからにすべきです。
ボーダーの人は どんな怒りも同じ強さになってしまう、 とも言われます。
軽いイライラと強い怒りの 区別ができないようです。
ボーダーの人に、 「今の怒りは 1から10までの物差しで いくつくらい?」
と質問してみるのも役立ちます。
(次の記事に続く)
〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕