「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

事実を確認し、 それに忠実に (3)

2013年03月09日 20時08分38秒 | 「境界性パーソナリティ障害=BPD」より
 
(前の記事からの続き)

○ ボーダーの人の感情を 承認する

 話を理解しやすくするには、 ボーダーの人の感情を 承認する必要があります。

 ( ex. 「君はいま、 傷ついていて、 悲しいんだね」)

 ボーダーの人の感情は、 あなたにとっては意味不明でも、

 彼ら自身にとっては 意味があることです。

 パラフレーズ (要点を言い換える) や、

 再帰的傾聴 (相手がどのように感じていると あなたが思っているか、

 それを相手に伝える) を 組み合わせます。

・ 相手の感情の 良し悪しを判断したり、 否定したり、

  それが 「正当」 かどうか 議論しない

・ 相手の感情を言い換える

・ あなたの見方が正しいかどうか 聞いてみる

・ あなたがきちんと 耳を傾けていることを示す

・ 恩きせがましい態度にならない

○ あなたにとっての 事実を表現する

 相手の感情を確認できたら、  「あなたにとっての事実」 を はっきり述べます。

 事実は、 実際のでき事に基づいていることも、

 あなたの意見を 反映することもあるでしょう。

 ボーダーの人は どちらが 「正しい」 とか 「悪い」 と、

 議論したがるでしょう。

 でも、 正しいことをはっきりさせたい, じっくり説明したい

 という誘惑に負けないでください。

 「あなたは こういうふうに感じているのね。

 でも私の見方は違うわ」

 必要に応じて これを繰り返してください。

〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕
 
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