ボーダーの人の自傷行為に 直面すると、
ノン・ボーダーラインの人は 不安, 怒り, 失望, 嫌悪, 無力感を感じます。
対応するには バランスを取る必要があります。
無意識に罰を与えたり、 彼らに恥ずかしい思いをさせたりせず、
相手を気遣い、 支えなければなりません。
○ してはいけないこと
・ 人の行動に 責任を感じないように。
あなたが原因ではないのです。
あなたがきっかけを作ったとしても、
原因は別のもの (ボーダーの人の中のもの) です。
・ どんなに安全に配慮しても、 刃物などを全て取り除いたり、
ボーダーの人を 24時間監視することはできない。
ボーダーの人が 自分を傷つける気になったら、 必ずそうします。
・ セラピストになろうとしない。
専門家に任せましょう。
・ ボーダーの人を、 自傷行為をする人と考えない。
自傷行為は 彼らそのものではありません。
・ 自傷行為の内容について くどくど言わない。
きっかけを作らないよう、 最大限の注意を 払う必要があります。
しかしあなたが 自傷行為のきっかけになったとしても、
あなたのせいではありません。
・ 道徳を持ち出したり、 説教したり、 愛想をつかしたりしない。
ボーダーの人は 自傷行為が悪いことだと分かっています。
・ 羞恥心や罪悪感を 抱かせるようなことを言わない。
本人はすでに 羞恥心を抱えています。
・ 怒ったまま, 或いはコントロールするようなやり方で、 相手に脅威を与えない。
彼らは 罰せられたように感じるかもしれません。
(次の記事に続く)
〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕