「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

自傷行為 (1)

2013年03月22日 21時36分17秒 | 「境界性パーソナリティ障害=BPD」より

 ボーダーの人の自傷行為に 直面すると、 

 ノン・ボーダーラインの人は 不安, 怒り, 失望, 嫌悪, 無力感を感じます。

 対応するには バランスを取る必要があります。

 無意識に罰を与えたり、 彼らに恥ずかしい思いをさせたりせず、

 相手を気遣い、 支えなければなりません。

○ してはいけないこと

・ 人の行動に 責任を感じないように。

  あなたが原因ではないのです。

  あなたがきっかけを作ったとしても、

  原因は別のもの (ボーダーの人の中のもの) です。

・ どんなに安全に配慮しても、 刃物などを全て取り除いたり、

  ボーダーの人を 24時間監視することはできない。

  ボーダーの人が 自分を傷つける気になったら、 必ずそうします。

・ セラピストになろうとしない。

  専門家に任せましょう。

・ ボーダーの人を、 自傷行為をする人と考えない。

  自傷行為は 彼らそのものではありません。

・ 自傷行為の内容について くどくど言わない。

  きっかけを作らないよう、 最大限の注意を 払う必要があります。

  しかしあなたが 自傷行為のきっかけになったとしても、

  あなたのせいではありません。

・ 道徳を持ち出したり、 説教したり、 愛想をつかしたりしない。

  ボーダーの人は 自傷行為が悪いことだと分かっています。

・ 羞恥心や罪悪感を 抱かせるようなことを言わない。

  本人はすでに 羞恥心を抱えています。

・ 怒ったまま, 或いはコントロールするようなやり方で、 相手に脅威を与えない。

  彼らは 罰せられたように感じるかもしれません。

(次の記事に続く)

〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕
 
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