「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

お年寄りが持っている 力を引き出す

2009年12月09日 21時28分44秒 | 介護帳
 
 今度のデイサービスは、 利用者さんの自立支援を 目標にしています。

 何でも介助するのではなく、 その人ができることは 自分でやってもらい、

 持っている力を 引き出すのです。

 この人にはできないと 決めつけるのではなく、 どうやったら 力を引き出せるか、

 できるまで1分待とう、2分待とうという姿勢です。

 例えば、 洗った洗濯物の山を 何気なく積んでおき、

 利用者さんが自発的に たたんでもらうのを待つ。

 あるいは、 職員が さり気なく1枚たたんで きっかけを作り、

 あとは利用者さんにやってもらう という感じです。

 「~してください」 は、 一番最後に言う言葉 だということです。

 そして、 あなたがいるお陰で 綺麗になったという気持ちを、

 伝えるのが大切だといいます。

 役に立てたとき、 お年寄りは本当に喜ばれます。

 買い物に行ったときも、 利用者さんに選んでもらいますが、

 職員が率先してやらなければ、 利用者さんが 店の人に聞いてくれます。

 それが 社会との繋がりになります。

 理想は、 それぞれの利用者さんが 役割を持ち、

 全てを利用者さん同士で やってもらうことだそうです。

 そして、 施設に来たときだけではなく、

 家に帰っても 社会と結びついてもらうことだといいます。

 また、 利用者さんの気持ちを知り、

 利用者主体で、 その人らしくあってもらうこと。

 頑固な人は 頑固が出せるように、 遠慮する人は 遠慮してもらっていい。

 人によって アプローチの仕方は 違うということですね。

 ここはデイサービスというより、 ほとんどグループホームのようです。

 まだ具体的には、 どんな場面で どうしていけばいいのか 分かりませんが、

 期待しながら しっかりやっていきたいと思います。