「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

ボーダーの 「魔女」タイプ

2007年08月20日 21時01分28秒 | BPD,パーソナリティ障害の書籍から
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/49614212.html からの続き)

 まず 「魔女」 タイプから。

 このタイプの人は、弱い人に対して 残酷に振る舞います。

 自分自身が 親から虐待され、完全な服従を 強いられてきたため、

 人との関係でも 同じサイクルを繰り返してしまいます。

 無意識に 自分の存在を憎んでいるのです。

 相手の痛みよりも、自分の状態が よくなることに関心があり、

 良心の呵責は感じません。

 魔女のきっかけとなるのは、

 嫉妬心,批判,裏切り,見捨てられること,疎外感,無視 などです。

 ほとんどのボーダーの人は、自分の子供に 肉体的暴力を振るうことはありませんが、

 身体的虐待を行なう場合は、このタイプの可能性が高いと言えます。

 「魔女」 は 自分が見捨てられないよう、権力と支配を求めます。

 見捨てられ恐怖の 引き金が引かれると、

 怒りで一杯になって 残酷な行動を取ってしまうのです。

 このタイプの人は 他人の援助を受け入れず、最も治療を拒みます。

 自己嫌悪の根源が、非常に 奥深い所にあるからです。

 自分で自分を 救おうとすることが できないのでしょう。

[出典:「境界性人格障害=BPD 実践ワークブック」(星和書店)

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/49654164.html