「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

「世界最速のインディアン」 (2)

2007年03月06日 12時39分09秒 | 映画
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/45694307.html からの続き)

 インディアンを購入した時は 時速87キロしか出なかったそうです。

 マンローはそれに 我流の改造を加え続け、何と320キロ以上を記録する

 世界最速のマシーンに 仕立て上げてしまいました。

 けれど スタートは人に押してもらわないと動かず、

 ヨロヨロと蛇行しながら 加速していくのです。

 あんなオンボロのバイクが どうしてそんな早く 走れるのかと不思議ですが、

 実話なのだから 事実なのでしょう。 (^^;)

 映画はメカニックなことや、最速のスピードを競う アクション映画としてよりも、

 マンローの人物像を 前面に出しています。

 マニアックなスピード狂ではありますが、荒々しいタフガイではなく、

 年のせいもあるのか マイペースで無骨な 憎めない老人です。

 それを 「羊たちの沈黙」 で あのハンニバル・レクターを怪演した、

 アンソニー・ホプキンスが演じています。

 還暦を過ぎてもなお 最速の夢を追ってやまない 自由人。

 仲のよい隣の少年に、 「夢を持たない奴は 野菜と同じだ」 と話します。

 大小のトラブルに見舞われながら、“鈍感力” のあるマンローは

 どんなアクシデントも 笑い飛ばして進んでいきます。

 そして ピンチには必ず 誰かが助けてくれるのです。

 彼の人柄が 周りの人の人情を 引き出すのですね。

 そんなマンローの生きざまに、まだまだ捨てたもんじゃない

 という気概を もらった気がしました。