「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

自死遺族--「グリーフケア サポート プラザ」 講演会 (5)

2007年03月03日 12時26分45秒 | 自死について
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/45576007.html からの続き)

 自死遺族の苦しみや心情は、周りの人には なかなか理解できません。

 普通の人は 善意で励ましたりしてしまいます。

 励ましが最もつらいことだというのは 皆さんはよくご存じでしょう。

 子供の一人を 自死で亡くした親に対して、

 「まだもう一人 兄弟がいるじゃないか。その子を可愛がってあげて」

 などと言う人もいます。

 親は その子がいなくなったことが 悲しいのであって、

 亡くなった子は 兄弟だろうが 換えることはできないのです。

 中には 「犬でも飼えば?」 と言う人さえいるようです。

 逆に、 「分かる分かる」 と 理解したふりをする人もいて、

 「どうしてあなたに分かるのか?」 と思わずには いられないでしょう。

 けれども これらの隣人は 善意で言っているので、

 遺族は我慢するのが つらいといいます。

 気持ちが弱っているから 言い返せないということです。

 そんな遺族にとって 一番望ましいのは、「好意的無関心」 というものだそうです。

 遺族のことを想ってはいるけれど、お節介をしない ということです。

 じっとそばにいる,気持ちを受け止める ということですね。
 

[ 演者 「グリーフケア サポート プラザ」 理事・藤井忠幸 ]

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/45667076.html