旧:鳳凰堂のランダムウォーカー <伏見の光>

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運用利回りを改善する 3 さらに転換社債の検討

2008-09-28 23:57:46 | 株式投資・資産運用
 前回に挙げた銘柄以外に、例えば、以下のような銘柄があります。

 コール付きというのは、株価が転換価格をその割合以上上回る日が続くと、100円ですぐ償還することができますよっていう条項なので、まあ、株価が下落しているような状況下では気にする意味がないでしょう。

 劣後特約っていうのは、借金として返す順番は後回しかも・・、というような意味だったか・・。銀行の場合なんかだと、これは自己資本増強のためらしいです。劣後特約をつけると、BIS規制上、この転換社債は株式に転換されなくても自己資本にカウントされるという意味があるらしいですわ。

[東証] 銀行業
83749.2/T 三重銀行 120%コール付 2回CB劣後特約付
(08/09/26)
現在値 97.80・(14:12)  -  -

83699.2/T 京都銀行 120%コール付 2回CB劣後特約付
(08/09/26)
現在値 101.50・(14:52) 

[東証] 不動産業
30039.3/T 昭栄 130%コール付 3回CB
(08/09/26)
現在値 94.75・(14:10)  +0.25  +0.26%

[東証] 情報・通信業
43079.1/T 野村総合研究所 1回CB
(08/09/26)
現在値 89.40・(13:01)  -0.60  -0.66%

[東証] 小売業
82769.5/T 平和堂 130%コール付 5回CB
(08/09/26)
現在値 93.50・(13:39)  0.00  0.00%


 京都銀行2なんかは100円割れで買えれば、面白いかもしれません。償還までわりとありますし。

 ただ、ここで留意しておかなければならないのは、転換社債は取り扱っている証券会社が少ないことです。大手で店頭の取引は可能ですが、これは売買手数料がちょっと昨今のネット証券では考えられないくらいバカ高いです。利回りで買っているのに1万円以上とかとられては意味がないです、既発債の場合は。新発は大手でしかとれないため、これはIPOと同様でしょうがないですが・・・。

 ということで、ネット証券で扱いがあって、売買手数料が比較的安いのは以下のところか。他にいいところがあったら教えてくれーい・・・。

丸八証券
商品 委託手数料(税込)
転換社債型
新株予約権付社債 約定代金×0.063%
最低手数料 1,890円
上限手数料 5,250円

丸三証券
転換社債
[転換社債]
売買代金 100万円以下 1,050円
〔税抜き 1,000円〕
売買代金 100万円超1,000万円以下 売買代金×0.105%
〔税抜き 売買代金×0.1%〕
売買代金 1,000万円超 10,500円
〔税抜き 10,000円〕

 丸八は既にこの転換社債売買で利用している(していた)ところですが、まあ、相場操縦云々の不祥事があり、業績は厳しいと・・。しかも、売買手数料は丸三の方が安いとなれば、これは後者を利用したくなるところです。ただ、こちらは口座が現在はありません。ということで、とりあえず口座開設手続きをしておきましょうか。丸八は久しぶりに口座にアクセスしてみたら残高が2円でした。三菱UFJの2倍もある・・・。



 企業の破綻リスクは当然ありますが、CBは結構堅い商品で、ミドルリスク・ミドルリターン的にそれなりに利益につながる場合もあります。
 新発はもとより、既発債にさいても、転換社債の売買はこれまで不敗です。といっても、利回りで償還まで保有するとか、ちっょと値上がりしたので売却したとかそんなんが多いですが。京都銀行2なんかは2つもらってそれなりの利益になりました。
 株価が転換価格を超えて上昇した場合などは、CBを保有した上で株式の方を高いところで信用売りしておくというのもあります。いわゆる「つなぎ」的な手法です。実践したことはないですが、これも堅く利益を確保するためには有効な手段となりうると思います。

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運用利回りを改善する 2 転換社債の検討

2008-09-28 20:47:42 | 株式投資・資産運用
 続きです。普通社債はマーケットで取引されるという形は通常はとられません。既発ものの場合は証券会社との相対取引などでは売買はできる場合があるでしょうが、基本は新発のものをもらうという形でしょう。

 日本の企業に限らず、海外の企業も円建ての社債で資金調達をする場合があります。サムライ債というやつです。最近ではシティのものが話題になっていました。リスクが高い債券は通常、利回りも高くはなります。

 ということで、普通社債の場合は、通常は個別企業に投資するというリスクを取ることになりますので、その分、クーポンは、期間にもよりますが、同期間の国債よりも高くなる場合が多いでしょう。

 ただ、これは売りたい時に売れたり、買いたい時に買えたりするものではなく、まあ、よほど価格が上昇し、証券会社に買い取ってもらっても満足な利益が得られるような場合以外は満期まで放置するのが基本となるのではないかと思います。

 では、これに代わるようなものはないのか。ありますね。転換社債です。CBとも言います。Change Bondかな。Convertible Bonds ですか。

 転換社債については、丸三証券のサイトに簡単な解説がありました。

 これは市場で売買されるものです。転換社債でもそうじゃない形のものも多いですが。また、下方修正条項付きという、株価動向に従って、転換価格も下方修正されるようなタイプのものは、悪役扱いされたりします。

 転換社債は非常に地味で、個人投資家で積極的にこれを売買対象としている人は少ないでしょう。

 今は株価動向によって転換社債も下落しているものが多いです。価格は私はここで見ています。野村のサイトです。
 このリンクのページだと、三重銀とか京都銀行とか平和不動産などが表示されると思います。

[東証] 不動産業
88039.7/T 平和不動産 7回CB
(08/09/26)
現在値 83.00・(12:30)  -1.15  -1.36%
終利 5.501 %

 例えば、上記の銘柄の例。これは最終転換請求日(株式への転換の請求ができる期限)は2012.6.21です。この直後が償還日となっている場合が多いようです。

 これはつまり、直近の価格が83円00銭。売買単位は100万ですので、100万円で償還される債券の時価が83円で売られているということです。

 つまり、償還まで3年9ヶ月。ここで100万円を返してくれる(企業が破綻などしなければ)ということになりますから、時価で買えば償還まで持っていて、年5.50%で回るということになります。株式への転換価格は1015円。株式の時価は395円です。

 株式だとミニ株などがありまが、転換社債にそんなものはありまへんので、最低投資額がやや大きくなるのは難点です。また、出来高がわずかで、売買が成立しない銘柄も多いため、売りたい時に売れるとは限らず、流動性に乏しい銘柄も多いです。

 ただ、株価が上昇しているような局面ではCBの価格も上昇するため、償還まで保有して利回りで利益をあげられるような銘柄は少なくなります。今は逆ですので、この金利状況では、それなりの銘柄も出てきています。

 なお、上記の平和不動産の銘柄は債券としてのクーポンは全くありません。だいたいCBが発行されるのは相場が活況な時が多いため、クーポンなどなくても、株価上昇によるCBの価格上昇期待などで投資家は買ってくれるためです。

 CBは株式に転換されれば、会社はもとの借金(債権)を返す必要はありません。新株が発行されたのと同じことです。既存株主にとっては、新株発行は1株の価値の減少につながりますが、業績が好調で株価が上昇しているような局面では問題にはなりません。また、発行額にもよりますが、その希薄化率というのはそんなに大きなものにはならないのが普通です。

 長くなってきたので次に続きます。 
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運用利回りを改善する 1

2008-09-28 20:02:57 | 株式投資・資産運用
 前述したように、現在の金融資産の状況は、なお、現金比率が不要なまでに高い状態となっており、国債や普通社債も加えたアセットクラスの利回りも非常に低い状況となっています。

 ここの部分の運用利回りを改善することは1つの重要な課題です。まあ、性格的なこともあり、相当程度の現金ポジジョンは維持して余裕をもった投資スタンスは維持するつもりではありますが。

 さて、この現金ポジジョンの利回りを改善するにはどうしたらいいか。なにせこのポジションは金額が大きいため、多少の利回りの改善でもそれなりの金額のリターンになってきます。

 例えば、1000万のポジジョンの年の利回りが0.5%改善されたとすると、これだけで年間5万円。月で4000円強の違いになります。まあ、これを大きいと見るか小さいと見るかは、見方によりますが。

 まず、簡単にできることは、銀行の普通預金のポジジョンを証券会社のMMFに振り替えることです。

 地銀の普通預金の金利は0.2%。これに対して、大和のMMFの直近の利回りは0.542%ですから、これで0.3%程度の改善となります。但し、地銀の口座はクレジットカード等の決済口座になっていますので、余裕をもった残高管理が必要です。

 ということで、まずはJNBの普通預金をとりあえず大和に入金。これはネットで簡単にできます。反映は明日でしょう。この入金はまずはMRFに入りますので、現在の口座のMRFを先にMMFに振り替えておきます。

 で、MMFですが、普通預金よりはましとはいえ、0.542%でしか回っていません。これは改善したい。既に多く保有しているのは個人向け国債の変動で、これは多少は金利上昇についていくところはあるのですが、その分、当初の利率は固定のものよりも低いです。直近のものはMMFとは0.2%も違わないでしょう。

 つまり個人向け国債は今、選択する商品じゃないと・・・。ここは、まあ、国債よりはましな新発の普通社債あたりを頼んでおくというぐらいでしょうか。ただ、これは今、何かあるということではありません。保有しているものは近鉄の100万が2つで、これは1.7%と1.3%のクーポンだったと思います。

 さて、次はもうちょっとリスクを取っての利回りの向上を考えます。

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9月末の配当・優待の概算

2008-09-28 17:38:09 | 株式投資・資産運用
ということで、9月の権利確定日も経過したということで、この9月及びそれ以前でまだ手元に来ていない配当と優待をざっと計算。
配当金額は約9万円程度。但し、ここから税金が引かれます。手取り8.1万とすると、まあ、中間配当がないところもかなりあるし決算期が異なるところもあるということもありますが、時価評価額に対する手取りでの配当利回りは0.7%程度。

ここに優待が加わる形で、
優待は
JALUXの商品券4000円と燦ホールディングスの花と緑のギフト券が6000円。これらはオークションに回ります。まあ、八掛けでは落札されると見て、8000円。

また手元に来ていない稲葉の優待は図書カード2000円。

他は食品系で東セロは自社フィルムを利用した食品2000円。トーメンデバイスは食用油2000円。
さらにはペガサスミシンが2,000円相当「郵便局の選べるギフト(花コース)」。
三菱UFJからはピーター・ラビットグッズが来るはずです。

これらは、利用価値はありますが、現金換算はしにくいので、算入せず。商品券関係と図書カードで1万円とします。

となると、9.1万となるので、0.75%程度まで利回りは向上します。ここにさらに、マネックスの貸株金利などが若干付け加わるということになりますが、まあ、10万には届きませんな。

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2008.9金融資産概況

2008-09-28 16:50:37 | 株式投資・資産運用
 9月26日時点での保有金融資産の時価評価をまとめてみました。

 グラフの方は本家の「株日記」の方に掲載しています。金額は全体で7000万程度で、6月末比とほとんど変化はありませんでした。この期間、株式市場は軟調に推移しているため、全体としては、金融資産の時価評価額での目減りを通常の給与所得などからの組み入れで補った形となっています。

 金融資産は自宅の購入時にすべてキャッシュでの支払いをしたため大きく減少していますが、それ以後、昨年の9月末時点までは順調に積み上がり、右肩上がりの状況で推移をしてきました。

 が、昨年9月以降は主として株式市場が軟調に推移したことにより、大きな消費支出はなかったにもかかわらず、その総額は減少しています。1年間での減少額は500万以上、率では7%強程度でしょう。

 基本的に買いのポジジョンしかなく、リスクヘッジ的ポジジョンを持っていないため、額としては資産運用を開始して以来最大の減少額となっていると思われます。

 比率で見てみると、現金同等のポジジョンが50%を超えています。通常、毎月の給与所得などの定期的な収入から一定の組み入れがあるため、銀行口座に放置しておくと少しずつこのポジジョンが増加してしまうことになります。

 これに、国債、社債の安定的な運用部分を加えると、その比率は68%にもなります。これらの利回りは1%にも達していませんので、資金効率は非常に低い形になっています。

 一方、比率が減少したのは中国株です。前年の極端な上昇から、今年はまた極端な下落となっており、資産全体に占める比率も2%程度減少しています。

 5年10年という単位での運用を考えた場合、この現在のアセットアロケーションは保守的すぎて、適切なものになっているとは到底思われません。

 現金ポジションの比率を多く取るのはバッファ的な意味では悪くないですし、下げ相場でも精神的に気楽でいられる要因ともなっています。が、目先、使う予定もない資金がずっと浮いた状態のまま放置されている形になっているのはもったいないことです。

 また、これも従来から課題となっているリスクヘッジ的ポジジョンの取り方についても依然として課題のままです。日経225miniなりオブションなりを使うという手はあるはずですが、実践できていません。

 ここから12月いっぱいまでの期間では、通常の所得からおよそ200万程度は運用への組み入れが増加することになると思われます。こうしたことも含めて、中長期での資産運用の方針及び方法について、再度、確認と検討をしていきます。

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新しいA3 Sportback

2008-09-28 10:01:00 | 
AudiのA3 Sportbackがモデルチェンジ。

今回は1.4 TFSIエンジンというのが加わっていて、これが一番下のモデル。
1.4というと「非力か」と思いますが、直噴とターボチャージャーのエンジンで、これは小気味よく走るはずです。

全車S-tronic仕様なのかな。これはDSGと言われていたのですが、言い方を変えたのかな。多分、そうなんでしょう。

1.4でも通常の使用では十分に軽快で気持ちいいと思われますが、絶対動力性能と爽快な加速感などを求めるのであれば1.8モデルがいいかと思われます。

オープンスカイルーフというのもあって、これもいいなと思わされます。

前にも書きましたけど、事故で2.0ターボDSGが2.0で6ATのA3になったのですが、感覚的にはトランスミッションの違いというのが非常に大きな違いでした。6ATがひどいトランスミッションであるということではないのですが、ダイレクト感、小気味よさがDSGとは違い、やはり「鈍い」という感じになってしまいます。

それ以外では特に大きな違いというのはないのですが。あ、燃費は若干は改善。ただ、走り方で大きく違ってきますけど。

金融資産も増加していない状況下では、今の車を新しいものにするようなことは即座に「却下」状態でしょうが、現時点で1台を選ぶとしたら、やはりこのA3 Sportback、1.8TFSIは非常に魅力的な1台となることは間違いなく、最有力候補の1つとなるでしょう。

同じアウディでもスペースユーティリティや大人の落ち着きを求めるのであれば、A4Avantあたりになるでしょうが、運転する楽しさはこの車の方がずっとあるように思います。

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日経マネー、日経CNBC

2008-09-28 00:22:45 | 懸賞
5名にフォーシーズンズホテルギフト券(5万円分)。これは「マーケット」かな。


日経マネー。
「内藤忍の投資手帳」5名


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