旧:鳳凰堂のランダムウォーカー <伏見の光>

2019.4.22以降、新規の主要な記事は新サイト「fusiminohikaru.net」
で書いています。 

水は低きに、手数料は安きに

2005-05-20 22:21:16 | 株式投資・資産運用
 オンライン証券を中心に引き続き売買手数料引き下げの動きが続いています。

 楽天証券は、約定代金20万円以下の売買手数料無料が原則として(口座開設後のしばらくの期間は適用されねようです)廃止される一方、1日の約定代金50万円までは525円、50万~100万は945円という売買手数料になりました。

 これは伏見の光が口座開設している証券会社の中では、多くの場合で内藤証券以上に有利になります。このため、楽天証券の口座は楽天証券となる以前に開設しただけの休眠口座であったものが、150万程度を入金して、売買に利用する証券会社になりました。事実、今週の売買で最も利用したのが楽天証券です。

 これに追随する形でイートレードも最低手数料を525円に合わせてきました。

 10万円以下では松井は売買手数料無料を継続しています。

 ということで、オンライン証券での少額、といっても50万というのは零細個人投資家にとってはそんなに少額でもない場合が多いと思いますが、の売買手数料は525円が標準になったという印象です。

 無論、単に売買手数料の比較だけでなく、支店での取引というのも、これはこれで例え売買手数料が高くなっても大きい意味はあるのですが、通常の売買の場合は当然、売買手数料が安い証券会社を利用するということになります。

 同じものを買うのになにもわざわざ高く買う必要はありませんので。とりわけオンラインの場合は遠慮もなにも必要なく、ただ、クリックなり入力なりを変更するだけのことになりますので、特定の証券会社のみを利用し続ける意味というのは薄くなります。

 つまり、顧客の定着度というのが薄くなりがち、流動的になりがちだということですね。

 証券会社の立場からすれば、どう魅力なる賞品なり売買手数料体系なり継続的な取引のメリットなりを強調して、顧客を定着させるかというのが大きな課題となっているということでしょう。

 なお、私の場合は上記の525円というのがトータルで売買手数料が安くなるというのが現状ですが、既にデイトレ、あるいはそれに近い短期の頻回な売買が中心となっている人は、月額定額制の証券会社を既に選択していると思います。
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視野に入った「億」の大台、資産15倍の訳と最大のリスクとは?

2005-05-17 01:35:56 | 株式投資・資産運用
 9年ちょっと前に証券会社に口座を開設した時の資金は300万でした。とりあえず使う予定のない資金を回したということだったと思いますので、これ以外の現金・預金等も含めて、まあ、資産は500万というところだったでしょう。

 これが現在どうなっているかというと、金融資産は生保を除外して多分約5000万程度。これ以外に自宅の土地・建物ということになります。自宅の土地・建物はどうなのかなぁ?。3000万くらいの資産価値はあるのかな?。よくわかりませんが・・・・。これもキャッシュで買ってしまっているので、ローンとかがないのは強みか?。

 まあ、合計で8000万ということにしておきましょう。

 となると、9年ちょっとで資産は約15倍。これは個人ではなくて家計全体でということですが、まあ、これだけ見るとえらく早いペースで資産が増加しているような印象があるかもしれません。

 しかし、実際のところ、この増加分の多くは単に夫婦でフルタイムで同じような仕事をしているため、その一人分弱の所得が積み上がったということにすぎません。

 「すぎません」というと、ちょっと言い過ぎで、資産運用での増加分、利益も多分1500万程度はあると思いますが、比率的には給与所得の部分が大きいわけです。

 今のところは子どもも公立の義務教育段階なので、そんなにお金もかかりません。外食の費用などは多くなりがちですが、そんなにお金がかかることがあるということもないので、普通におとなしく生活していれば、一人分弱の月の給与と両方のボーナス分は貯蓄・投資に回せるということになります。
 
 約10年で6000万増加となると、年間では600万。まあ、こんなものか・・・・。

 木村剛氏が著作の中で「最初から投資とかなんとか考えずに働いて金ためなさい」ってなことを書いていた記憶がありますが、実際、そういうことです。

 日々(実質はほとんど土日)の習慣となっている懸賞の戦利品の方も長期になると意外と馬鹿になりません。月2万のリターンとして、年間で24万。10年では240万になります。少なく見積もってもこの程度はいっているのではないかと思われます。

 さらにここからの今後の追加を考えると、まあ、どこまで働くかはわかりませんけど、仕事を辞めれば退職金は入ってくるでしょう。懲戒免職とかでもならない限りは(^_^;)。
 で、親父が亡くなれば遺産も多少はあるか。いったい金融資産としてどれだけどうなのかとかさっぱりわからないですけど。

 子どもの教育費等は増加してくるでしょうけど、月収の中で貯蓄・投資に回せる部分というのも引き続きあるでしょうし、投資活動のリターンも長期では見込めるでしょう。

 となると、まあ、普通に生活していれば、あと5年程度で、「億」の大台というのは別に不可能ではなく、10年という単位で考えた場合は、十分にこれは手の届く範囲ということになります。

 なにも無理することはなく、とりあえずきちんと働き続けられれば、それで大丈夫ということになります。

 逆に言えば、リスクのうち最も、というか、かなり大きな比率を占めるのは、株が上がるとかなんとかそういうことよりも、自分及び家族の健康のリスクということになるように思います、

 まあ、この現状は、ある意味「恵まれている」状況なのかもしれません。

 ただ、これで日々の生活はどうなのかというと、バタバタのバテバテ、この連続です。

 今日も下の子が風邪で熱なので、まず小児科の順番を取りに行って一番で診てもらって薬をもらい、ばあちゃんのところに子供をあずけて、あわてて職場へ。

 家に帰ってきたらバテバテで食事をしたら、ふとんでバタン。で、夜中にムクッと起きる。風呂入って寝る・・・・・。と、まあ、こんなことの繰り返しで余裕とかないですなぁ・・・・。

 休みの土曜とかは夫婦で半日は寝てるような感じですし・・・・。

 とにかく、株だ、外貨だ、不動産投資だとか言ってるよりも、とにかくまず普通にきちんと働きましょうということですな・・・・。
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書棚に残っている本

2005-05-14 17:19:45 | 株式投資・資産運用
 投資関係の書籍を読むのは結構好きで、あれこれ読んでいます。

 昨日も「株バリュー投資法」(しん)と「株でこっそり年収1000万」(あいはら友子)
を読みました。

 ですが、自分で書籍を購入することは非常にまれであり、書棚に残してある本は
さらに少ないです。

 ではどうするかというと、まずは図書館で借ります。居住地と勤務地の2カ所の市立図書館で貸し出し券を作っていますが、最近はネットで図書館の本の検索ができ、予約もできるようになっているのでこれを活用しています。また、実際に図書館へ行くと、月ごとに新着図書の一覧が載っている紙をもらってきてチェックしています。

 あとは、モニターで書籍をいただいています。懸賞などで当たったりもらったりするものもわりとあったりします。
 モニターはトレーダーズショップのもので、感想文、コメントを送ると、書籍そのものはいただけるという企画です。モニターの要項はここに掲載されています。


書棚に残っている本はというと・・・・。

「ウォール街のランダムウォーカー」
 これは株式投資を始めた頃に読んだものです。今読み返すと、効率的市場仮説の考え方が強すぎるという印象はありますが、十分に面白いし、ためにもなります。

「フィッシャーの超成長株投資」
成長株の基準や意味を考える。

「投資苑」
心理学的アプローチを学ぶ。

あとは四季報と決算の読み方の本があめぐらいです。

もらった本はどうするかというと、だいたいオークションへ回してしまいます。
投資関係の書籍はたいてい入札があり、無論、定価以下ではありますが、ほとんど売却することができます。

他、印象に残っている本は

「投資の行動心理学」

「オニールの成長株発掘法」

「投資家から「自立する」投資家へ」

「マーケットの魔術師」続編等を含む

といったところです。



モニターの要項はここに掲載
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自動売買風「マーケットのさざ波取り」

2005-05-13 22:24:58 | 株式投資・資産運用
以下は最近の2銘柄の売買です。

4063 信越化学
売買年月日  株価 売買 株数 金額
2005.4.21 3800 買 100 380525
2005.5. 6 3900 売 100 389475
2005.5.11 3800 買 100 380525
2005.5.12 3860 売 100 385475 +13900

7259 アイシン精機
売買年月日  株価 売買 株数 金額
2004.4.21 2295 買 100 230025
2004.4.22 2360 売 100 235475
2004.4.28 2300 買 100 230525
2004.5.10 2355 売 100 234975 +9890


 いずれも50円~100円程度の上昇で利食い、下げたところで買い戻し、また売りという形で利益を確保している売買になっています。

 まあ、せこいというか、細かい売買ですが、最近はわりとこんな感じの売買が多かったりします。

 こうした細かな株価の動きで利益を取る売買を伏見の光は「マーケットのさざ波取り」と呼んでおります。
 書店などで時々「自動売買」云々といったタイトルの書籍、ムックなどを見かけます。実際にどんな内容のものなのか読んだことはないのですが、ある意味、こうした売買は「自動売買」につながるところもあるように思われます。

 どういうことかというと、例えば信越化学の場合、「3800円で買い、3900円で売り」という注文をずっと出しておくとすると(「3900円で買えたら3900円で売り、3900円で売れたら3800円で買い」というような形で)、株価がこの幅より多少広い幅で上下に動くと、この3800円と3900円の価格帯を株価が横切るたびに、正確には下から上に抜けるたびに多少の利益が確保できるということになります。

 方向感がなく、株価が一定のレンジで上下するような場合は、この方法は考え方としては一定有効なように思われます。

 ただ、いつまでもこうした状態が続くということはなく、個別企業の状況、あるいはマーケット全体の状況により、株価はいずれ上か下、どちらかに動くということになります。そうなると、この売買で利益を挙げることはできなくなってしまいますが・・・・。

 チャート解釈での下値・上値の抵抗線云々というのは、伏見の光は後講釈的要素が大きいと思います。なのでもいつもこうした方法が有効とは限りませんか、何もしないよりはした方がいいということが多いように感じています。

 これをさらに長期間で実施した(結果的にそうなった)のが、以下のデンソーの売買。
6902デンソー
年月日  株価 売買 株数 金額
04.1.15 2000 買 100 200525
04.1.20 2110 売 100 210475
04.1.29 2030 買 100 203525
04.2.6 2150 売 100 214775
04.2.6 2115 買 100 212025
04.2.12 2200 売 100 219475
04.2.12 2150 買 100 215525
04.2.18 2230 売 100 222475
04.2.23 2230 買 100 223525
04.2.26 2280 売 100 227475
04.2.27 2230 買 100 223525
04.3.1 2310 売 100 230475
04.3.12 2250 買 100 225525
04.3.15 2360 売 100 235475
04.3.22 2235 買 100 224025
04.3.23 2280 売 100 227475
04.4.15 2260 買 100 226525
04.4.16 2315 売 100 230975
04.4.27 2415 買 100 242025
04.6.15 2495 売 100 248975
04.7. 7 2450 買 100 245525
04.7. 9 2505 売 100 249575

これも利益はせこいですが、原則として「下げて買い、上げて売り」を繰り返す形になっています。

いずれ上下どちらかに株価が大きく動いた場合、どのように対処するのかを事前に考え、またその時々でも考えておくことは必要でしょうが、上記のような売買は単純にバイ&ホールドするよりもよい場合があると思います。

銘柄としては、伏見の光は仕手系・「危ない」系は最初から売買対象とはしません。
「まとも」と思える銘柄を対象として売買します。
というのは、下げた時は、かなり大幅に買値を下回ったような場合は、ナンピン的手法で買い下がることを最初から考えているためです。

まあ、こういうのもありということで、今回はここまで。
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IPO公募株取得、更に困難化の様相

2005-05-11 20:18:55 | 株式投資・資産運用
 またちょっとデザインを変更してみました。自分で見ていて、飽きてしまうもので(^_^;)。
 
 今年になってIPOの公募株取得はさらに困難になっている印象があります。

 基本的にブックビルディングは入れられるところは原則としてオール参加。嫁さんも口座がありますので、こちらもブックは入れてもらっています。つまり、昨年とほぼ同様の参加をしていますが、取得数は公開銘柄が多い割には減少している印象があります。

 実際、今年取れたのは、大和の支店で株数の多いジュピターテレコムが10株来たぐらいで、あとつ松井でナルミヤ・インターナショナル、あとは嫁さんの方の大和ダイレクトでメディシノバ・インクと大和システムが1単位ずつ。基本的には「売っておいて正解」というのが現状では多いです。

 結果としては、いずれも多少なりと(実際、メディシノバなんか7000円ほどの利益)、利益は出て売却できていますが、いずれも小粒で、利益の総額は25万程度です。

 IPO株への投資はブーム化している印象があり、まれに公募割れするような銘柄もありますが、全体として見れば、公募株を取得し、初値かそれに近いところですぐ売却するという売買方法であれば、損をする確率はかなり低い、いわばローリスク、ミドルorハイリターンの投資方法にはなっています。

 ただ、ちょっとblogを検索してみるだけでも、IPO関連の内容の個人blogは数が多くあり、たくさん口座を開設してブックに参加する人はかなり増加している印象があります。で、当たっているかというと、ほとんどの場合、全然当たらないか、ま、伏見の光と同程度の場合が多い。

 そりゃ、今のような状況ならば、取れれば公募株欲しいという人は多いでしょうから、単純に考えて競争率が高くなるのは致し方ないところです。

 IPO公募株の配分については以前から色々な話があります。

 例えば、投信いくらの買いとバーターとか優良顧客の損失穴埋め的に利用されて零細個人投資家にはいい銘柄は回ってこないとか。

 新規口座開設のツール的に利用しているケースは伏見の光も遭遇しました(これはいちよし証券で、具体名は挙げませんでしたが、「日経マネー」誌にこのことを投稿したら掲載されました。

 ネット証券の場合は、単純に抽選をしている場合やポイント制度とか優遇制度等を設定しているケースなどがありますが、とかく不明朗さが指摘されるのは支店での配分の場合です。

 最近、日経CNBCだか、ブルームバーグだかを見ていたら松井証券の社長が、「IPOの主幹事を積極的に取りに行く」といった趣旨の発言をしていました。で、公開する会社から引受手数料をもらわない。松井に口座がある投資家は公募株を取得しやすくなる。「はずれたら50円あげます」というサービスは以前から実施していますが、さらに踏み込んで、大手のシェアを食っていこうということのようです。

 つい最近、マネックスビーンズがどこかの新規公開会社の主幹事を獲得したというのも見ました。

 従来からの大手証券にしてみればいろいろな意味で「おいしいところを持って行かれる」ことになるわけで、これはちょっと認めがたい動きということになるでしょう。

 しかし、一般の零細個人投資家にとってみれば、この動きというのは基本的には歓迎されるとは思います。ただ、本当に単純な抽選が「いい」ことなのかどうかは立場により考え方が違ってくるかとは思いますけど。

 とはいっても、相場の状況がそれなりにまともな中では、公募株が取得しにくい状況というのは続くことになるでしょうし、いわば「損するかもしれないミニ宝くじ」的状況は変わりません。

 ただ、相場の地合いが最悪になったりすると、それは当然IPO銘柄にも影響します。公募が割高な水準に設定されたりするようになってくると要注意。公募割れということも当然増えてくることになりましょう。こうした時は、本来の銘柄選択の力量が問われることになります。そうした「実力」のある投資家にとっては、逆に今の「猫も杓子も」的な状況は望ましくないとも考えられますが。

 IPO株で利益を得る秘訣は、公募株取得について言うならば「あきらめないこと」でしょう。ネットであれ支店であれ、はずれ続けるブックビルディングに参加することは、いわばアホくさい単純作業のようになってしまうことが多いです。しかし、それをしないことには公募株の取得はできません。資金の配分ほどうするのか、力点の入れ方をどうするのか等々、いろいろ考える要素はないことはありませんが、とにかく「あきらめないこと」。

 しかし、そうしたところで零細個人投資家にまわってくるのは、大したことがない銘柄が多くなりがちだとは思いますけど。

 ま、あきらめずにいってみましょうか。
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アクティブ投信<ETF<(個別銘柄PF運用)

2005-05-07 07:58:29 | 株式投資・資産運用
 日本株でアクティブ運用する投資信託はほとんど買う気になれません。というか、買う意味が伏見の光的にはないという感じです。

 なぜかというと、まず基本的ににアクティブ運用の投信はコスト的に不利だと思うからです。「思う」じゃなくて実際不利ですが。

 一々、個別銘柄の売買なんかしていられないという人、そういうことに興味がない人もあると思いますが、その場合はETFを買っておく方が相対的にましなのではないかと思います。投信のコストというのは一見見えにくいですが、実は長期の運用になればなるほど効いてくるものでしょう。

例えば

野村 ノムラ日本株戦略ファンド BigProject-N
これは販売手数料が3%。信託報酬が年1.9%。

伏見の光的にはこの商品は最悪に近いものだと思っています。

一方、さわかみファンド。

こちら、相対的には良心的だと思います。
販売手数料なし。信託報酬 年1.05%。


ETFの例。
1308 東証 上場インデックスファンドTOPIX 信託報酬0.11%

さて、この3つを5年持つとすると、コストはどうなるか。
野村戦略→3+1.9×5で12.5%。
さわかみ→1.05×5で5.25%。
ETF→0.11× 5で0.55%。+買い付け時売買手数料を0.5%とすると1.05%。

 差は歴然です。

 売却を考えない場合で(売却時は信託財産留保額といって、つまりさよならする時はちょっと手切れ金おいてけみたいなのがあるがこれは計算に入れない)、野村戦略の場合は11.45%、さわかみでも4.2%程度はETFをアウトパフォームした運用成績を残さないと、ETFに勝てないということになります。

 なんか計算間違えてるか?。簡単なことですよね。

 中小型株の投信であれば、運用の巧拙というのがかなり影響するという印象があります(検証したわけではないのでよくわからんけど)。

 しかし、大型株中心の運用で、しかも、運用総資産の額がでかい、巨艦ファンドの場合は、安定的に指数を上回り、かつ、コスト分を差し引いてもさらに有利になる運用というのは率直に言って相当に困難でしょう。そもそもその時々の状況で機敏に方針転換するような運用はできませんし(んなことしたら自分の船のたてる波の影響が出ますし、燃費も悪化する)。

 なら、なんでわざわざそんな商品を買わないといけないのか?。意味ないと思いますわ。さわかみの方針が好きでファンだというならこれは否定はしませんけど、少なくとも積極的にすすめられるとは思いません。

 投信は長期の視点でとか言われますが、アクティブ運用の投信は中長期の資産運用には向かないものが多いということが言えましょう。じゃあ、短期はいいのか。これは余計にダメダメ。つまりは商品としてダメ。売る側にはいい商品て買う側にはダメ。

 だったらどうします?。自分で個別銘柄のポートフォリオ運用をした方がいいでしょう。

 最近は売買手数料そのものもネット証券などを利用すれば大きく下がっていますので、買いのコストは、まあ、1%以下に抑えられるでしょう。

 まあ、これは好みの問題がありますけど、市場に勝てる確率は少なくともアクティブ運用の投信よりも高いはずです。

 実際、素人の伏見の光の運用であっても、IPO等の利益を差し引いた計算でも、市場には勝ってますから。

 まあ、人に頼んで金払うよりも自分でしましょうということだと思いますよ。

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直球ど真ん中

2005-05-06 21:18:43 | 株式投資・資産運用
 麻雀ゲームの段位があがりまへん。しかし、下がりもしません。
 あと一勝すれば昇格という時に最下位になり、あと一敗すれば降格という時にトップになったりして、上値は重いが下値は堅い状態。

 んなことは実はどうでもいいのですが・・・・。

 本日、信越化学を3900円で100株売り。3800円買いの3900円売り。確定利益9000円弱というせこい売買になりました。いわゆる「遅く来た奴は早く去る」状態。

 まあ、また下げれば買い戻します。

 ここのところ買い先行という感じでしたので、となると、バランス感覚として「何か売っておこうか」という意識になりがちなもので・・・・。

 というような売買をしていてなんですが、最近は新しく中小型株の銘柄を探そうというような意識にどうもなりにくいのです。 銘柄はごく当たり前の、「ど真ん中」でいいような気がしています。

 具体例を挙げれば、代表はトヨタ自動車。あるいは武田薬品。キヤノン、デンソーとかセブンイレブン、信越化学なんかもこの範疇に入るでしょう。

 いわゆる「国際優良株」とか言われる銘柄群です。これらの企業は経営的に優れているとよく言われます。実際、消費者としてもそように感じることは多いです。
 また、株式としては、機関投資家や外国人投資家の比率が高いことも特徴です。

 概して、極端に高PERということはなく、リーズナブルな株価となっている場合が多いです。値動きは傾向としては比較的穏やかであり、急伸、急落はまれです。

 これらの銘柄には中小型株のような「一発」はもとから期待できません。

 しかしながら、これらの銘柄は単なる成長性の低い銘柄とは異なり、卓越した企業戦略や商品の優位性から、今後も一定の成長が期待されているように感じられます。

 逆にその成長性期待が裏切られるようなことがあると、短期的には株価はそれなりに下落する、ネガティブサプライズには反応しやすい傾向があるかもしれません。

 また、株式市場全体の値動きの傾向にも引っ張られやすいところはあり、特別、個別に材料があったりする場合以外は独歩高的な動きにはなりにくいでしょう。

 では、これらの銘柄は個人投資家としては投資するに値しないのか?。そうではなくて、基本的に期待されている成長性や利益を実現していければ、それだけ企業は成長するわけで、上下のブレはありつつも、株価はその企業のファンダメンタルズを反映して上昇すると考えられます。

 つまり、一定のまとまった資金を株式で運用しようとする場合、投資信託などを利用するのでなければ、安定的な成績をめざそうとする場合は、こうした「ど真ん中」銘柄はやはりポートフォリオの中核的な銘柄になるだろうということです。

 無論、割高だと思う水準であえて買う必要や意味はそんなに感じません。
 しかし、今のトヨタや信越化学や武田がそんなに高いでしょうか。私自身は少なくとも極端に割高などではないとは思います。

 こうした銘柄への投資は、ビビらず欲張らず、丁寧に売買しさえすれば、それなりの利益は得やすいと考えています。逆の言い方をすれば、これらの銘柄は過度にビビる必要があまりないということが言えましょう。



 

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最優先すべきことはなんなのか

2005-05-01 09:10:22 | 株式投資・資産運用
 連日、JR西日本の事故関連の報道が続きます。

 私たちはテレビ、新聞、インターネットなどの情報から判断するしかないわけですが、事故の本質は利益追求を優先する企業としての基本体質にあるように感じられます。

 「会社は、利益追求のための過密ダイヤを守るため、乗務員にプレッシャーをかけ続けてきた。安全のためには乗務員にゆとりを持たせるべきだ。高見運転士も会社の営利主義の犠牲者と思う。会社は信頼を取り戻すためにも、体質から変えなければならない。」
 これは現役の運転士のコメント。

 競争に勝たなければいけない、利益をあげなければいけない。そのことによっておろそかにされてきたことが「安全」であるならば、これはやはり、株があがったとか下がったとかそんなこと以前に、企業は糾弾されてしかるべきでしょう。

 JR西の当初の「置き石」コメント、また、運転手個人に責任を負わせようとするかのようなコメント、これらはいずれも企業としての体質を体現しているものととられてもしょうがありません。

 このことにより、数字に直接は表れない「信用の失墜」ということも含めて、企業にはいったいどれだけの損失が出るのでしょうか。マンションだって当然、全部買い取りでしょうし。

 まあ、こうした問題はJR西に限ったことではなくて、三菱自動車でも、原発事故の関西電力でも、雪印でも、ミドリ十字でも本質は同じでしょう。航空機業界でも同じような問題はないのかどうか?。あるのでしょうね。

 経済的利益の追求と「安全」は二律背反なのか?。そうではない、コストはかかろうと踏み込んではいけない領域はあるはずです。最優先すべきことはなんなのか、やはりあらためて考えなくてはいけないと思います。

 株式投資ということとの関連で言うならば、私自身は電力、鉄道、ガスといった公益性の高い企業への投資はあまり「好き」ではありません。持っているのは地元の京阪電鉄1000株ぐらいです。

 というのは、こうした企業は、経済的合理性のみで考えにくい部分があり、それ故、株価も企業業績をダイレクトに反映したものとなりにくく、経済的な価値の判断が難しいという印象があるからです。それは、つまりは、単に儲けるためというのと違うところに企業の存在価値や意味を見いだしているということにもなります。

 今回の事故はこうした企業としてのありかたの本質をあらためて問い直し、自分自身考えてみる契機となりました。

 私自身、直接の事故の当事者ではないため、こんなことも書いていられるのですが、もし当事者であったら、賠償とかそんなことよりも、企業としての姿勢を生涯を通じて追求し問い続ける行動をするのではないかと思います。

 なくなられた方のご冥福をお祈りいたします。 
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