旧:鳳凰堂のランダムウォーカー <伏見の光>

2019.4.22以降の記事は新サイト「fusiminohikaru.net」
へのリンクとなっています。 

穴のあいた靴や衿の擦り切れたシャツ

2005-03-24 22:13:59 | 株式投資・資産運用
 「鳳凰堂のランダムウォーカー」っていうここのタイトルは、断るまでもなく「ウォール街のランダム・ウォーカー」の真似です。「鳳凰堂」は住んでいる宇治市にあるから。なんじゃい、「カワセミ倶楽部」といっしょやないかーい・・・・。

 「ウォール街のランダム・ウォーカー」は旧版で書名が「ランダム・ウォーク」だった時に初めて読んで、新鮮な面白さと驚きを感じた本です。今の版ではインターネットバブルについての事例なども載っています。

 「穴のあいた靴や衿の擦り切れたシャツ」というのも、この本の中に出てくる一節。

 前後を付け加えると「詳細な調査によると、テクニカル信者には穴のあいた靴や衿の擦り切れたシャツを身にまとっている者が多いということが知られている。」です。

 つまり、テクニカル分析について、シャレ含みの表現で批判している箇所です。ウソつけっていうの。どこでそんな調査しとるんじゃーい。

 テクニカル分析は私はどうも性に合いません。別に好きな人はそれでいいんですけど。結局のところ、過去の値動きの傾向をどうとらえるかということで、株価の将来を予想、予測するには実際はあまり役に立たないという印象が強いです。

 最近「株に稼いでもらう本―月に一度は臨時ボーナス! 」川口 一晃 (著)というムックを読みました。だいたいこうした投資関係の書籍などは図書館で借りることが多いです。実際に購入するものは少なく、書棚に残る本はさらに少ないです。

 このムック、ペンタゴンチャートなるものを紹介しています。その中の一節。

 「ペンタゴンチャートが機能しなくなるときは、ペンタゴンの描き方に問題があることが多いんだ」。あららー、マルキール教授のご指摘どおりのコメント、いかにもテクニカル信者さんらしいコメントだと思いませんか?。

 最初からバイアスがかかった見方、読み方をしてしまうからいけないというところもありましょうが、テクニカル関係の著作は、どうも「後講釈」に過ぎないと思われるものが多いです。そりゃ、あとからだつたらどうにでも言えます。私だって「分析」できますわ。あと、都合のいい事例だけ引っ張ってきているなぁと思うことも多いです。

 テクニカル分析的な内容(それだけではないけど)を取り上げていて、私がこれまで読んだ中で唯一、面白いと思い書棚に残している本があります。

 それは「投資苑」。アレキサンダー・エルダー著。この本、続編も出ています。この本は単にチャートのパターン云々というのではなく、その理由を人間の(集団)心理から解き明かすというアプローチをとっていることです。

 株価の形成は人間(集団)の意思決定すから、そこにはによるものですから、そこにはなにかしら人間の心理の一般的傾向が反映されているはずです。そのような見方からの分析というのはなかなか興味深いものがありました。また読み直してみたいと思います。しばらくたって、同じ本を読み直すと、印象が違ったりすることがありますので。

 あ、テクニカル嫌いと言っても、私も銘柄を選んだり、買いのタイミングを考えたりする場合はチャートは見ます。その銘柄の最近の値動きの傾向とか株価の位置などを確認するという意味で・・・。

 人気化して急激に上昇している銘柄は、人気が離散して出来高が減少すれば株価は下落し「まとも」な株価の位置に戻ってくるような印象があります。急激な下落はこの逆ですね。

 また、銘柄によって「値動きのクセ」のようなものを感じることもあります。

 あまりテクニカル分析を毛嫌いせずに、一度きちんと理解しておいた方がいいのかもしれませんが、だったら、決算書の読みこなし方を深める方が性に合っているなぁと思う伏見の光でありました。

 
コメント   トラックバック (1)

あの葡萄はすっぱい(含み損でも損は損)

2005-03-24 03:09:55 | 株式投資・資産運用
 「あの葡萄はすっぱい」というのはイソップのお話だったか・・・・。心理学入門のような話の中で「合理化」を説明するための例としてよく出される話です。

 本当は葡萄が食べたいのだけれど、高いところにあって手が届かない。その時の自分を納得させる理屈として「あの葡萄はすっぱいんだ」「甘くないから食べてもおいしくないんだ」と考えるということ。本音とは違う理屈を持ち出して、自分を合理化するということですね。まあ、やせ我慢に近いです。

 しかし、なんでキツネなんでしょうか?。キツネは肉食で葡萄は食べないと思うけど(^_^;)。

 つーことで、株式投資と関連づけてこれを考えると、買った株が下落して含み損になっている状態、これを「売っていないから損失は確定していない。含み損は損じゃない」と強弁するような場合がこれに当たります。

 含み損だろうが実損だろうが、損は損です。時価評価すれば、売る、売らないは関係ない。自分の失敗を素直に認められない人はなかなか進歩しないのではないかと思います。

 株式投資を始めた頃というのは、傾向として、含み損の銘柄はキープして(塩漬け化)、逆に含み益の銘柄は小幅な上昇で利益を確定してしまうというようなことになりがちだと思います。

 株価がどちらへ動くかなんて事前にわかるはずがありません。なので、個々のケースでは上記のような方法でうまくいく場合も当然ありえましょう。下げていた銘柄は株価が戻る可能性は当然ありますし、売った銘柄の株価が下がって「売っておいて正解」という場合もあるでしょう。

 しかし、逆もありえます。いつも、いつも上記のような売買をしていると、手元には売るに売れない、ほんとは売れないのではなくて売らない、含み損の塩漬け銘柄ばかりが残るというようなことになってしまいます。

 株価がどう動くか、正確に予測することはできなくても、自分自身がどのような方針で売買に臨むのかを考えておくことはできます。最良のケースと最悪のケース、その中間のケース、事前に、自分にとって都合のよいシナリオだけでなく、逆のケースも想定して売買に臨めば、塩漬けばかりが増加するというようなことにはならないでしょう。

 また、個々の銘柄、商品で儲かった、損したということだけでなく、自分の金融資産全体の状況、また資産配分のあり方(アセットアロケーション)を時価評価で常に把握して「全体としてどうなっているのか」がよくわかっていることも大切だと思います。まあ「常に」とは言っても毎日とかではなく、月単位ぐらいでいいと思いますが。

 評価については時価で正確に行う必要があると思いますが、実際は個々の商品については、時価評価というのがあまり意味を持たない場合もあります。
 
 例えば、伏見の光は信金中金の優先出資証券というのを一口持っています。公募で取得してずっと保有を続けています。これは、上場しており時価で売買できるという点では株式とそんなに変わりません。が、自分の中での位置づけは、配当利回りを考えての債券感覚で保有を継続しており、特別の事情などがない限り、売る気がない、売る必要がないと思っているものです。

 長く、この銘柄は公募価格以下の時価の状態が続いていましたが、上記のようなスタンスで保有している商品のため、含み損も気持ちとしては、快くは当然ないけれど、さして負担感はありませんでした。現在は時価では含み益となっていますが、それでも売却する気はありません。

 電力株などを上記と似たスタンスで保有している方もあると思います。売る必要性や意味がなく、そもそも配当利回りが中心的な商品選択の理由である場合は、時価評価というのは、実際上の意味というのはそんなにないということもあります。

 まあ、やせ我慢はやめて、今の現実(時価評価)を直視することから始めましょうね。
 と同時に、自分の戦略、戦法を考えて、事前にシミュレーションしておきましょう。

 無理したり熱くなったりするといいことはありません。
コメント (2)

だったら自分で売買しなさい(「その後の高値」が嫌い)

2005-03-21 23:47:55 | 株式投資・資産運用
 株式投資と関わっていろいろな「予想屋さん」「レポート屋さん」というのが存在するらしいですね。広い意味での「投資顧問」関係ということになります。「有望」銘柄を教えてあげるから、お金ちょうだいっていうことです。ヤフーの掲示板なんかを見ていると、しつこく広告の書き込みが出てきます。四季報やマネー誌なんかにもこうした企業の広告が載っていたりしますね。 
 無論、これらの業者の中には真面目に取り組まれているところもあるでしょうし、そこから得られた情報が参考となる場合もないことはないでしょう。

 しかしながら、こうした人たち(企業、組織)は根本のところで「だったら自分で売買すればいい」という疑問に答えることができません。
無論、この問いに対するそれなりの答えは用意しているのでしょうけれど・・・。逆説的に言えば、それができないから情報を売っているということにもなりましょう。

相場は上か下かどちらか(「変わらず」というのもありますが)です。予想的中の確率は1/2です。「あてる」ことは実はそんなに難しくもありません。

 私が嫌いな言い方の一つに「その後の高値」というのがあります。

推奨銘柄の値動きについて推奨時から最大に値上がりした時の株価のことです。多くの場合、推奨銘柄は上昇しているものが多いように感じられるはずです。しかしながら、誰が実際にこの「その後の高値」で売ることができるでしょうか。まず無理、100%に非常に高い確率で無理です。高値以後の値動きはどうなっているでしょうか。そういうことは示されていない場合が少なくありません。

 まあ、娯楽としてこのような情報を買われるのであれば別に「やめておきなさい」と強く言うつもりはないですが、それよりも失敗するにしろ成功するにしろ素人なりに自分で色々と考えた方が楽しくないですか?。プロも素人もそんなに違いはありません。

ダーツ投げは自分でした方が楽しいに決まっています。


 00/09/13の作成内容を改訂
コメント (5)

開設いたしました

2005-03-21 23:24:09 | 株式投資・資産運用
 伏見の光でございます。

 blogの無料サービスってあちこちにあるのですね。とりあえず開設してみました。

 株式投資の中で感じたこと、あれこれを書いていくつもりです。「伏見の光のカワセミ倶楽部」が本家、銘柄についてのコメントはblog「株式投資、これ、買おうかなぁ・・・」に記載しております。

 あわせてよろしく。
コメント