立ち喰い Style

ファストフードの原型、立ち食いという様式美

日清製粉グループ「製粉ミュージアム」見学

2017-11-23 15:30:27 | お知らせ/コラム
製粉のコト、まだまだ知らない事が多いので、
今度は東武伊勢崎線 館林駅の真ん前にある「日清製粉グループ」の「製粉ミュージアム」に行きました。

この地で「館林製粉株式会社」として1900年に創業した「日清製粉」。
創業家の正田一族は、皇后さまの生家としても知られるが(祖父・正田貞一郎が館林製粉を創業)、
正田醤油の正田家とは本家・分家の関係にあるようだ。

本館は創業期より館林工場の事務棟として使われていた建物。

庭園もあります。巨大な石臼が庭石になっていたりして、なかなか愉しい。


基本的に展示物は写真撮影不可なのが惜しいのですが、小麦に対する基本知識や製粉の工程や用いる機械、流通などが学べる「新館」と日清製粉の歴史と創業者「正田貞一郎」と2代目「正田英三郎」の功績が学べる「本館」で構成されているミュージアム。

定期イベントとして行われている「製粉ラボ」にも参加させていただきました。

基本的に「そば」の製粉と大きな差異は無いのです。
ロール式製粉機で潰して、シフターで篩い分ける。それを幾度も繰り返して行きます。
比重差を利用して「ふすま」などを分離する「ピュリファイヤー」という機械は小麦粉専用か?

ロール式製粉機は二つのロールで小麦を挟み込みますが、「回転速度は同一ではない」というのが面白かったですね。

「そば」との大きな違いは実の中の部位(中心部~表皮に近い所)によって、粉の性質が変わる「そば」と違って、
小麦粉の性質は品種による違いが大きいという事でしょう。
薄力粉・中力粉・強力粉の差異は、「軟質小麦」・「中間質小麦」・「硬質小麦」の品種差なのです。

小麦の事を学べるコンテンツは日清製粉のWebサイトにきちんと用意されてます。
世界で一番「小麦を生産しているのも中国」「小麦を消費しているのも中国」なんですねー。

ということで「工場見学」ではないので、現地に行ったから得られる知見はそう多くは無いのですけれど、
利根川が近く、肥えた土地、河川交通/鉄道による輸送も至便と小麦生産/製粉業に適した土地だったのが判りました。北関東はやはり粉食の一大中心地なのですなぁ。関東平野は広いねぇ。筑波山も良く見えた。

しかし、利根川を渡るとウキウキしてしまうのは茨城県南出身の性ですな。
正直に申し上げると...群馬県の南東部がこんな形をしてて、猛暑で有名な館林がココにあるとは知らなんだ w

帰り道、「館林うどん」を食べて帰りました。

館林は文福茶釜の所縁の土地なのです。落雁ウマイ。落雁は、大麦の麦こがし(はったい粉)から作るもんね。

うどん本丸「きのこ汁 うどん」。まぁ、うどんです w

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